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広報レポーターが気づいたまちの魅力 住みよさ実感

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千葉県印西市

■優しさと笑顔から始まるナースへの道
~日本医科大学看護専門学校戴帽式(たいぼうしき)~
広報レポーター 宇野建夫(小倉台)
日本医科大学千葉北総病院の正門を入ると、すぐ右手に緑の樹木に囲まれた日本医科大学看護専門学校の校舎が見えます。新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の5月12日に、当校の2年生による戴帽式が行われました。戴帽式は、近代看護を拓いたナイチンゲールの看護の精神を受け継ぐため、看護師を目指す学生が臨地における看護実習に進む門出に行われる厳かな儀式です。
式について、「本校は日本最古の私立医科大学である日本医科大学に創設された看護師養成校です。毎年80人の学生が入学し、3年間の養成期間を経て、日本医科大学の付属病院やその他医療機関へ、看護師として巣立っていきます。この戴帽式は、学校創設以来続けている伝統的な式で、看護師という社会的使命を担うプロフェッショナルに育ってほしいという思いから行っています」と内藤明子校長は語ってくれました。
式が始まりまもなくすると、会場は暗転し、戴帽生が一人一人白いナースキャップを頭に戴(いただ)き、小さなともしびを手にします。ともしびはナイチンゲールが暗い夜にもろうそくをともして看護したという伝承によるといわれています。そして戴帽生代表による「誓いのことば」が「ナイチンゲール誓詞」を受け継いで語られました。「この戴帽式は、学生たちが1年生の時に実行委員会を立ち上げて準備して行われるもので、新型コロナウイルス感染症の影響により、最近の3年間は4部制に分けて実施していましたが、今年度は午前と午後の2部制で開催できました」と実行委員長の学生は説明してくれました。
世界的な流行となった新型コロナウイルス感染症により、多くの人が医療や看護の重要性を感じた時代に、看護の仕事を選ぼうとしている学生の姿は、力強く頼もしいものでした。

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