■丈夫な骨は生活の支柱
◇丈夫な骨は生活の支柱
骨が弱くなる骨粗しょう症という病気を耳にしたことがあると思います。女性は50~60代から注意が必要ですが、高齢期になると男性でも発症者が増加します。骨粗しょう症は骨折の危険だけでなく、背中が曲がるなど生活にも支障が出てくる場合があります。
◇骨は体のカルシウム銀行
骨はカルシウムの銀行としての役割を担っています。古くなった骨は壊してカルシウムとして引き出し、摂ったカルシウムは新しい骨として貯金する働きの両方が行われているのです。
カルシウムは生活費のように常に骨から引き出されているため、蓄える働きが釣り合わないと貯金を取り崩すばかりとなり骨は弱くなってしまいます。その結果が骨粗しょう症です。つまり、骨を壊すより骨を作る働きが上回って初めて、骨は少しずつ丈夫になっていきます。丈夫な骨は一朝一夕にできるものではないため、骨粗しょう症には早期予防がとても大切です。
◇丈夫な骨は食事+運動で
骨を丈夫にするためには「カルシウムを十分摂る」「カルシウムの吸収を助ける」「ビタミンKと運動で骨を作る働きを強くする」の3つの全てが必要です。カルシウムは乳製品や小魚などに多く含まれており、吸収を助けるのはキノコ類や魚など、また、ビタミンKは納豆や緑黄色野菜に多く含まれています。これらを食事に取り入れ、さらに運動で骨に刺激を加えることで骨を丈夫にする条件が整います。なお、運動はウオーキングや階段を降りる、かかと落とし運動といった無理なく適度な刺激となるものがおすすめです。
問合せ:健康増進課健康支援係
【電話】42-5595
<この記事についてアンケートにご協力ください。>