■子どもの肥満
◇子どもの肥満の現状
全国学校保健統計による最新の値では、小学校高学年から高校生までは約10%、幼児では4%弱が肥満傾向となっており、調査開始以来最高値を記録しています。コロナ禍をきっかけに、生活リズムの乱れや運動不足が原因になったと考えられています。
◇成長した時の影響
肥満は生活習慣病のリスクを高めます。また、低出生体重児(出生時2500g未満)は、母体胎内の低栄養環境で育つことで低栄養に順応した身体となるため、普通の栄養摂取でも吸収されやすく、肥満になりやすいことが分かっているので、より注意が必要です。
一方で、痩せの場合でも成長障害や骨粗しょう症、無月経、低出生体重児の出産などの原因となるため、肥満同様に気にかける必要があります。
◇肥満への対応策
成長期の肥満の90%以上は、思春期までにその予防・改善が期待できます。子どもは身長の伸びがあるため、体重を減らすというより維持することを目標にします。まずは定期的に肥満度判定曲線をつけ、体格の変化を確認し、生活を振り返りましょう。また、次のことを子ども自身だけではなく、大人と一緒に取り組んでみましょう。
(1)主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事にする
(2)早寝・早起き・朝ご飯の規則正しい生活をする
(3)ゆっくりよくかんで食べる
(4)徒歩や自転車での移動、階段を使うことなど、日常的に体を動かす
(5)ジュースやお菓子の買い置きをしない。
食べるときは1人分の量(飲食合わせて1日200kcal以内)を盛り分ける
問合せ:子ども家庭課母子保健係
【電話】29-5096
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