「世界禁煙デー」は、たばこを吸わないことが一般的な社会となることを目指してWHO(世界保健機構)が定めたものです。また、厚生労働省は、世界禁煙デーから1週間(5月31日(金)から6月6日(木)まで)を「禁煙週間」と定めています。
◆新型たばこ
最近、新型たばこといわれる、加熱式たばこや電子たばこの使用者が増えています。新型たばこは、紙巻きたばこに比べて有害物質が少ないとうたわれていますが、発がん性物質をはじめ、多くの種類の有害成分を含んでいます。有害物質の量と健康への影響の大きさは比例しているわけではありませんので、新型たばこの使用に移行しても、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
◆たばこの煙の健康への悪影響と受動喫煙
たばこの煙には約5,300種類の化学物質が含まれているといわれ、その中には発がん性物質も含まれています。これらの物質は、のどや肺に、また全身に運ばれて、がんの原因になります。がんの他、認知症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患や脳卒中などの原因にもなります。さらに喫煙者本人よりも、周りでたばこの煙を吸い込んでしまった人の方が健康への影響は大きく、国内では年間約1万5千人が受動喫煙の影響で死亡していると推計されていて、健康への影響が深刻な問題となっています。
◆禁煙外来
禁煙外来では、禁煙に向けてのアドバイスや禁断症状を和らげる禁煙補助薬の処方をしてもらえます。自力で禁煙するよりも「楽に」しかも「確実に」禁煙できます。まずは、気軽に受診してみてください。
禁煙外来のある県内の医療機関は、本紙掲載の2次元コードからご確認ください。
問合せ:健康増進課健康支援係
【電話】42-5595
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