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ふるさと探訪 タイムスリップ・インザイ【No.28】

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千葉県印西市

■絵馬に込めた願い
絵馬とは社寺に願い事を書いて奉納する板です。絵馬には、扁額(へんがく)で社殿などにかけられる大絵馬とつりかけ型の小絵馬があります。現在よく見掛ける絵馬は小絵馬になります。
奈良時代に生き馬を神にささげるという習慣がありましたが、生き馬は貴重だったため、木や土で作った馬を奉納するようになりました。
平安時代になると、木の板に馬の絵を書いて奉納するようになりました。これが「絵馬」の語源となったようです。
江戸時代になると、さまざまな願い事を描いた小絵馬を奉納する風習が庶民の間に広がっていきました。
江戸時代ごろまでは社寺が用意した絵馬ではなく、絵馬師が描いた絵馬や自分で描いた絵馬を奉納していたようです。絵馬師は願い事に合わせて多彩な図柄の絵馬を描いていました。特に多く描かれた図柄が、いわゆる「拝み絵馬(写真参照)」です。「拝み絵馬」は現在の絵馬と異なり、具体的な願い事の内容や奉納者が記載されていないことが多いです。
現在では神仏にどこの誰が奉納したか、分かるように願い事の内容だけでなく住所、氏名、生年月日まで絵馬に記載した方がいいという意見もあるそうです。
願う方法は時代によって変わるようですが、何かを願う人の心は時代が変わっても大きく変わらないのかもしれません。
※写真は本紙をご覧ください

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