■多文化共生推進講座 災害時外国人支援ボランティア養成講座に参加して
広報レポーター 橋本千代子(岩戸)
市内には現在3千人を超える外国人の方々が暮らしているそうで、災害時に支援するボランティアを養成するための講座が、11月2日に開催されるということで参加してみました。当日は、外国人の方々を含め30人程の市民が参加し、4つのグループに分かれて座りました。自己紹介の後、防災課危機管理室の職員から、資料を基に市の災害体制についての説明があり、被災した場合のために、市内32カ所の指定避難所の防災倉庫には3日から7日間分の食料などの備蓄があることや、国や県からも支援物資が届くことなどを知ることができました。私も在宅避難の準備として食料・水のローリングストックやカセットコンロや使い捨てトイレの準備などをしていますが、水については、1日1人当たり3ℓ、7日分あるかどうかについて、この機会に確認しようと思いました。
次に、船橋市職員でNPO多文化共生マネージャー全国協議会理事でもある高橋伸行氏による、災害時の外国人支援についての講義がありました。事例を挙げながら、旅行に来た外国人はもとより、日本国籍を持っていても日本語が話せない・理解できない人がいること、日本人は繰り返しの訓練で地震に対する情報が得られているが外国人はそうではないこと、はっきり物を言わない日本人との心の壁もあることなどを教えていただきました。
その後、グループごとに避難所での情報を外国人に分かるように伝えるにはどうしたらいいか、という課題について話し合い、やさしい日本語やピクトグラムを使い、各グループごとの意見を発表しました。今回、新たな出会いや知識も得て、楽しく学ぶことができたので、今後の生活にぜひ生かしていきたいと思います。
※やさしい日本語とは、難しい言葉、カタカナ、外来語、ローマ字、擬態語、擬音語、あいまいな表現、二重否定を使わず、一文は短く、動詞文にし、時間は12時間表記で、文末は統一し、敬語は使わない。普通の日本語より簡単で日本語能力試験4・5レベルの外国人相当なら理解できるし、日本人にも分かりやすい日本語のことです
※災害時外国人支援ボランティアについては、市国際交流協会ホームページ参照
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