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〔特集〕君津の森からつながる物語 森は海の恋人

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千葉県君津市

〔海洋教育パイオニアスクールプログラム助成活動〕

森林が市の面積の約3分の2を占める君津市。君津の森が地球環境のためにどのような働きをしているのか。子どもたちと一緒に学びます。


参考:電通第6回「SDGsに関する生活者調査」SDGsの認知率の結果をもとに君津市でグラフを作成

持続可能な開発目標、SDGsを知っている人の割合(全国の全世代平均)が9割を超えました。もはや誰もが知る言葉となった世界共通の約束ごとSDGs。中でも10代の男女では「内容まで含めて知っている」の割合が全体平均よりも高くなっています。また、市内の小学5年生と中学2年生を対象に実施したアンケートではSDGsの理解度が8割を超えました。子どもたちの間で理解が深まっている要因の一つとして、学校でのSDGs教育が浸透してきたことが考えられます。
今月号の広報きみつでは、市内の小中学校で実施している特別授業「きみつSDGsつながる山・川・海学習プログラム」の取り組みの一部をご紹介します。
9月13日、周西中学校(14日には周西南中学校)でNPO法人「森は海の恋人」の理事長・畠山重篤さんを講師に迎えて「つなげて考えよう森と海」と題した講演会を開催しました。
私たちが生きていく上で欠かせない酸素。その半分以上は、水中の海草や植物プランクトンが二酸化炭素を吸収して行う光合成によって作られていると言われています。宮城県気仙沼市の牡蠣養殖漁業家でもある畠山さんは、講演の中で「植物プランクトンの成長には川が運んでくる森の養分が大きく関わっています。森の恵みが川を通じて運ばれて、海と生き物を豊かにします。森と川と海は一つです」と話してくれました。
君津市は海に面している場所が少なく、一見、海の環境とは関係が薄いように思われます。しかし市の面積の約3分の2は森林が占めており、市内を流れる小糸川と小櫃川は東京湾へとそそいでいます。これは、君津の森林が東京湾の豊かな生態系を育み、陸上だけでなく海洋生物が二酸化炭素を吸収する仕組み(ブルーカーボン生態系)の醸成に一役買っているということです。
子どもたちは、今回の特別授業を通じて、実際に森を歩いたり、干潟を探索したりと、身近な自然と触れ合っています。「自然のつながりを大切にする心」を育む取り組みは、明るい未来へとつながっていきます。

■畠山重篤先生による特別講演会に参加した生徒に聞きました!
市内で最も海に近い中学校・周西中学校の生徒に聞きました!

○周西中学校3年 田畑 臣之助さん
水中の植物プランクトンを増やすことが二酸化炭素を減らすことにつながって、地球温暖化の防止になることが知れてとても勉強になりました。今後の生活では、SDGsをより意識して生活していきたいと思います。

○周西中学校3年 通山 智菜さん
森で作られた腐葉土の栄養が川をつたって海へと流れることで、豊かな海の環境を作っていることを知れて、とても勉強になりました。自然環境のつながりを意識しながら、まずは身近な自然から守っていきたいと思います。

〔森の働きイメージについては本紙またはPDF版をご覧ください〕

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