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〔特集〕百年後芸術祭を語る! 石井市長×北川フラムさん特別対談

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千葉県君津市

千葉県誕生150周年記念事業アートディレクター
北川 フラムさん
1946年新潟県生まれ/東京藝術大学美術学部卒
株式会社アートフロントギャラリー代表
アートによる地域づくりの実践として「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」、「房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス」、「奥能登国際芸術祭」などで総合ディレクターを務める。

石:石井宏子市長
北:北川フラムさん

■内房総5市で百年後芸術祭︲内房総アートフェス︲がスタート!
石:百年後芸術祭︲内房総アートフェス︲が始まりました。北川さんは千葉県や君津市にどのような印象をお持ちですか。
北:千葉県は自然豊かで、食・産業・歴史などさまざまなものがありますが、山間部では過疎化が進んでいると感じています。
石:君津市も開発された市街地と、自然豊かな山間部が共存する魅力的な地域ですが、少子高齢化や過疎化が課題となっています。
北:そういった地域を元気にしたいと考えていたので、内房総55市のような工業地帯と農村地帯が共存し、過疎という課題に取り組んでいる地域に関わることができ、非常にありがたかったです。

■アート作品で感じる君津市の歴史
石:今回展示されている作品にはどんなイメージや想いが込められているのでしょうか?
北:内房総アートフェスでは、農業や漁業など、昔からの千葉の遺伝子を打ち出したいと思っています。各地域を回って感じたのは、千葉の皆さんが農業や漁業、長い歴史などを中心とした生活に価値を見出していることです。
石:君津市もかつては漁業が盛んで、海苔養殖はひとつの大きな産業でした。
北:君津市の海苔養殖が盛んだったことはとても印象的ですね。海苔養殖や、君津市の発展の象徴でもある製鉄所の進出を想起させる作品も展示されています。
石:君津の生い立ちがよくわかる作品が展開されていてありがたいです。君津市が歩んできた50年を振り返ることは、100年後の君津を考える上で欠かせないと思っています。

■百年後を考える
北:千葉県の課題は、東京に近いのに農村地帯の人口減少が進んでいること。人口が減るとコミュニティが成立しなくなります。人口が減る中で、どうコミュニティを作り、豊かな生活を送ることができるかということを、芸術祭を通して考えていきたいと思っています。
石:芸術祭を通して、初めて君津市を訪れる方が増えることや、地域の中で新しいエネルギーが生まれることを期待しています。この芸術祭のコンセプトは、100年後を考える、誰もが参加できる芸術祭ですが、北川さんはどんな100年後を思い描いていますか?
北:100年後のことを考えるのは非常に難しいですよね(笑)。世の中は驚くべきスピードで変化していきます。まずは、自分が今をどう生きるかを考えることがとても大切だと思っています。石井市長は100年後の君津市はどうなっていると思いますか?
石:今は、さまざまな価値観を認め合い、多様性が尊重される時代です。一人一人の価値観や、魅力を引き出すことで、100年後も君津市を舞台に、市民の皆さんが主役となり輝いている。そういうまちづくりを進めていきたいです。内房総アートフェスは、その第一歩となると確信しています!

(1)鉄と海苔
会場:八重原公民館
海苔板に見立てた鉄板を来場者がバチで叩くことで、鉄板の色が変化し、少しずつ本物の海苔の色合いに近づいていきます。
作者:深澤孝史

(2)おはなしの森 君津
会場:八重原公民館
観衆とのやりとりを絵に描き、1つの「おはなし」を作ります。3人以上の希望者が集まり次第スタート。(土曜・日曜・祝日に開催)
作者:佐藤悠

(3)種まく人
会場:吉川工業内箕輪社宅
世界に誇る製鉄所と、そこで働く人々が暮らした団地。人の居なくなった部屋に土と植物が入り込み、成長していきます。
作者:保良雄

(4)Lost and Found
会場:旧内箕輪保育園
旧内箕輪保育園の保育室と園庭を舞台に、教室の道具・映像・照明の動きによってそれぞれの物語が語られます。
作者:さわひらき

■100人先生10本ノック(申込不要)
期日:5月11日(土)
時間:
(1)午前11時から正午
(2)午後1時から2時
定員:各100人
会場:君津市民文化ホール
費用:500円
※パスポートをお持ちの方は無料
(1)松本ピアノ先生:ピアニストによる演奏のほか、保管庫も特別公開します。
(2)けもの先生:有害鳥獣の命を考えるワークショップです。

■鑑賞チケット販売中!
▼作品鑑賞パスポート:3,500円
5市に展示されている全ての作品を鑑賞できます。
▼エリア鑑賞券:500円
市内に展示されている作品を全て鑑賞できます。
▼個別鑑賞券:300円
各作品を個別に鑑賞できます。
販売場所:旧内箕輪保育園(内蓑輪61-1)

■内房総アートフェスの開催にあたり
君津の過去と未来を僕なりに感じて、宮本浩次くんとのライブであるとか、保良雄さんのアート作品などを展示しています。内房総の特別な立地感と共に、君津に於ける人の「情」が、これからも育まれていくことを想像しています。
総合プロデューサー 小林武史

内房総アートフェスは、5月26日(日)まで開催中!詳しくは、ホームページをご確認ください。

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