5年
強盗認知件数は
県内 80件
市内 3件
■市内の被害状況
「闇バイト」による犯罪被害としては、強盗や詐欺の被害が挙げられます。5年の県内における強盗被害の認知件数は80件、詐欺の認知件数は1,915件と増加傾向にあり、特に電話de詐欺による被害は1,310件、被害総額が約29億6,583万円と深刻な被害が出ています。
市内では強盗の認知件数が3件、詐欺の認知件数が31件であり、前年と比較すると、強盗、詐欺ともに1件増加しています。
6年11月には市内吉岡で「闇バイト」による強盗致傷事件が発生。全国的にも「闇バイト」による犯罪被害が見られ、警戒、対策を進めることの重要度が高まっています。
■四街道警察署生活安全課に聞く
侵入に時間をかけさせることが大事
INTERVIEW
澤田安紀子さん(四街道警察署生活安全課長)
「金品が無いからは通用しない」
詐欺や強盗など犯罪に関する手口は年々巧妙化しています。昨今はオレオレ詐欺をはじめ強盗など、SNSを介した闇バイトに応募した犯罪集団がさまざまな手口で金品などを奪っていきます。
関東近県で発生している強盗事件では、昨年夏頃までは貴金属販売店や質屋での被害が目立っていましたが、9月以降は、個人宅への強盗が続いています。一件500万円以上の高額な被害がある一方で、昨年11月に市内吉岡で発生した事件の被害額は1万3千円でした。
近年では金品を持っている家に狙って行くというよりは侵入できる家に入って金品を要求・物色するケースが多いです。
時には金銭的な被害にとどまらずケガを負ったり、最悪の場合、命を落としてしまう事件もありました。
「お金持ちではないから大丈夫」「自分には関係ない」という考えは通用しません。誰しもが被害を受ける可能性があります。自分や家族が被害を受けてからでは遅いのです。
○「狙われない家にするために」
闇バイトに絡む強盗事件の手口は非常にシンプルで、窓ガラスをたたき割り、鍵を開けて侵入してきます。強化ガラスなどではない場合、簡単にガラスが割れてしまいます。
侵入されない家にするためには、犯人に侵入の時間をかけさせるということが非常に大事です。強盗や空き巣などの侵入犯は「簡単に住居に入れると思ったら入れない」「ガラスを叩いてもすぐに割れない」といった想定外のことを嫌います。住居への侵入に時間がかかるほど、捕まるリスクを恐れてあきらめるケースも少なくありません。
家庭ですぐにできる防犯対策としては、防犯フィルムや補助錠の設置などが非常に効果的です。これらの防犯用品は手軽に設置することができ、高い防犯性能を発揮します。
また、高齢者を標的に電話をかけて、個人情報を収集したり、「家の中を見せて」と下見する場合もあります。怪しい電話には出ないように録音・警告機能付きの電話の利用も効果的です。
対策方法について紹介してきましたが、市全体が一体となって強盗被害に遭わない街をつくることが大切です。そのためには普段から近所の声かけや、家を綺麗にして外から見て隙のない家にするなど、一人一人の防犯意識の向上が必要不可欠です。犯罪の起きない街を地域で作っていきましょう。
○侵入を防ぐためには5分が勝負
5分以内に侵入することができなければ7割の侵入者は侵入を諦めると言われています
ドアや窓の鍵を確実に閉め、就寝時は確実に雨戸を閉めるなど戸締まりを徹底する短時間の外出でも施錠しましょう
□窓や玄関に補助錠をつける補助錠は手の届きづらい窓の上側への設置がおすすめ
□窓ガラスに防犯フィルムを貼る安価で購入できます
□ドアや窓に音が鳴る人感センサーやセンサーライトを設置する、防犯砂利を敷く防犯砂利は窓際などへの設置が効果的□✔窓ガラスを割ることができるようなものを庭に置かない割れたレンガ・植木鉢など
□防犯カメラを設置する近所のブライバシーに配慮した設置を
・この電話は録音されます
・防犯カメラを設置したらステッカーでアピール
□録音・警告機能付き電話を設置する
すぐに電話を取らずに知らない番号ではないか確認するなど、ワンクッションを置きましょう
◆電話de詐欺は、電話機の機能でSTOP!
電話による特殊詐欺被害を防止するため、防犯機能付きの固定電話機の購入
設置などに補助金を交付しています。犯罪の未然防止にぜひご活用ください。
補助金額:対象経費の2分の1以内(上限5,000円)
※1世帯につき1回のみ
※ポイントによる購入は対象外
補助対象:市内在住の65歳以上で税金などの滞納が無い方
対象機器:6年4月1日以降に購入した自動通話録音・警告機能または自動着信拒否機能付きの固定電話機および固定電話に接続する機器(カタログに「防犯機能」「迷惑電話防止機能」などの表示があるもの
※録音機能のみの機器は対象外
申請期限:2月28日(金)(予算上限に達し次第終了)までにくらし安全交通課
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