最近、さまざまな場面で使われるようになった「多様性」(ダイバーシティ)という言葉。
異なる文化や価値観を持つ人々が互いに理解し合うことで、街全体が豊かになります。
誰もが自分らしく暮らしていくために、多様性について一緒に考えてみませんか。
■多様性について考えてみよう
・性別(LGBTQ+)
・人種(国籍)(文化的背景)
・年齢
・障がい
・性的指向・性自認(SOGI)
[多様性とは]年齢、性別、障がい、国籍や文化的背景、性的指向・性自認など人によってさまざまな違いがあることを指します。
■現在の四街道市の取り組み
少し前までは、「男性は男性らしく、女性は女性らしく」といった風潮や「結婚して子どもを持つのが当たり前」などという考えが主流でした。現在では、グローバル化などが進むにつれて、個人の違いを認め合うことは大切であるとの認識が広まっています。
市内でも男女平等の観点から市内中学校のジャージをリニューアルするなど、少しずつ変化しています。
また、市役所では市男性職員の育休取得率をあげるため、育休を取得しやすい環境づくりに取り組んでいます。
■今からあなたができること
例えば―
▼異性愛を前提としない
×「彼氏いるの?」「彼女いるの?」
▼婚姻・子育てを前提としない
×「まだ結婚しないの?」
×「子どもは?」
悪気のない発言で気付かぬうちに相手を傷つけていることがあります。
▼性別に結び付けた役割を押し付けない
×「女の子は家事をしなさい」
×「男の子だから理系タイプだね」
当たり前と思っていたことが、実は「男だから、女だから」という考えに縛られているかもしれません。
▼小さなことに目を向ける
×「最近の若い人たちは…」
×「○○サークルの人たちは…」
多様性を尊重するためには、ひとくくりにしないことが大切です。まずは、個々の「人」に目を向けてみてください。そうすると目に見えない新たな多様性を発見することができます。
■押し付けないことが大事
「男らしくなりたい、女らしくなりたい」などと思うことはあなたの自由です。しかし「らしさ」を誰かに押し付けたり、押し付けられたりすることで、生きづらさを感じることもあるのではないでしょうか。
誰しもが多数派の側面と少数派の側面を持っています。少数派の価値観を認めることは、回りまわって自分の生きやすさにもつながっていきます。
■6年11月9日・10日に行われた産業まつりでは「多様性ブース」を出展し、意識啓発を行うとともに、800人以上の方に意見を伺いました
○シールを貼って投票してもらいました
※詳しくは本紙をご覧ください。
*パートナーシップ制度とは?
一般的に、各自治体が同性同士のカップルを婚姻に相当する関係と認め証明書を発行する制度です。
○付せんに意見を書いてもらいました
[外国人と日本人]
・ 外国人に対する偏見は、お互いの文化の違い、風習の違いから起こることも多いので、相互に理解し合う環境づくりが大切だと思う
・お互いを認め合い協力し合うことが大切だと思う
・言葉の壁が大きいと感じるが、お互いに通じ合える部分もあると思う
・生活習慣が異なるので、共生はできても難しい面も出てくると思う
[多様性について]
・理解できないことであっても一旦相手の立場になって考える余裕が必要
・誰かを認めることでみんなが生きやすい世界になると思う
・一方的な支援ではなく双方が歩み寄ることが大切
・自分の無意識の意識を疑うべき
アンケートやポスターセッションでの意見から、市民の方からも男女平等や多様性の推進に前向きな結果が得られました。
■「これって、多様性?」身近なところで変わってきています
○ランドセルの多色化
赤や黒が一般的だったランドセルは近年「多色化」しています。好きな色のランドセルで、より楽しい学校生活を送れそうですね。
○女性用スラックスの導入
市内全中学校と市内の多くの高校では、制服に女性用スラックスが導入され、近年女性のスラックス愛用者も増えています。
○表現の変化
「ちゃん」「くん」などの敬称を「さん」に変える意識が学校や職場で広がっています。その他にも看護婦が看護師に変更されるなどの変化があります。
問合せ:みんなで課【電話】420-7525
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