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特集 未来のために私たちにできること (1)

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千葉県四街道市

「昔の夏はこんなに暑くなかった…」「こんな大雨は経験したことがない」と思うことはありませんか。
猛暑日の増加や集中豪雨などの極端現象の頻発など、気温や雨の降り方が数十年を超える長期にわたって変化する現象のことを「気候変動」といいます。

■気候変動が地球環境や社会に与える影響
・動植物の生育域の変化
・海面水位上昇や高潮・高波➡砂浜の消失
・雨の降り方の変化➡洪水リスクの増加
・気温上昇による蚊の発生長期化
・果樹の品質低下・生産適地の変化
・農作物の品質や収量の悪化
・熱中症搬送者数の増加
・畜産物の生産低下
・海水温上昇や酸性化による海洋生物への影響➡磯焼け現象、サンゴの白化など
・ダム湖や河川の水温上昇➡水質の悪化
・雨の降り方の変化➡土砂災害の増加

■現在の地球環境は
近年、気候変動の影響が疑われる自然災害などが世界各地で頻発しています。気候変動は、私たちの健康や食べ物などにもさまざまな影響を与え、今後その影響がさらに大きくなっていく可能性があります。
気候変動は、私たちの便利な暮らしによって排出された温室効果ガスが原因と言われています。千葉特別地域気象観測所(千葉市)における約半世紀(統計期間:1967~2022年)の経年変化をみると、年平均気温は約2・4度上昇しています。このような気温の変化により、海面上昇の加速や、頻発する異常気象、生態系への壊滅的な打撃など、地球環境は深刻なダメージを受ける可能性があります。

■2つの気候変動対策。「緩和」と「適応」
気候変動による影響を抑えるためにはどうしたらいいのでしょうか。
気候変動の対策には、温室効果ガスの排出量を減らす「緩和策」と、すでに起こっている気候変動や将来的に予想される状況に対処して被害を少なくする「適応策」があります。
過去に排出した温室効果ガスの大気中への蓄積によるある程度の気候変化は避けられません。それによる影響に対して取り得る対策は、変化した気候の下で悪影響を最小限に抑える「適応策」になります。しかし適応策だけでは全ての気候変化の影響を和らげることは不可能であり、緩和策も同時に進める必要があります。

■具体的な「緩和策」を紹介します
(1)エネルギーの使用を減らす(省エネ行動)
温室効果ガスの代表である二酸化炭素は、私たちが電気やガスなどのエネルギーを消費することで排出されます。そのため、暮らしの中でのエネルギーの使い方を見直し、省エネ行動を実践することが地球温暖化の防止につながります。

(2)二酸化炭素の「吸収源」を増やす
樹木などは、太陽からの光エネルギーを利用した光合成の働きによって、大気中の二酸化炭素を吸収しています。吸収した二酸化炭素から酸素と炭素を作り出し、酸素は放出され、炭素は幹や枝などの形で蓄えられます。このように、大気中から二酸化炭素を取り除くために森林を増やすことも重要となります。

(3)「再生可能エネルギー」を増やす
再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスといった自然界の中から繰り返し取り出すことのできるエネルギーのことをいいます。エネルギーを作り出す時に温室効果ガスを排出しないため、地球温暖化対策の有望なエネルギー源となります。

○「緩和」とは?原因を少なく

出典:気候変動適応情報プラットフォーム

■「緩和策」だけでなく「適応策」も必要
緩和策だけを行った場合、地震や台風、熱中症などさまざまな自然災害に耐えられません。私たちはすでに、気候変動が暴風雨などの災害、さらには紛争の原因となりかねない食料不足や水不足などの脅威をさらに悪化させる様子を目の当たりにしています。
そのため、緩和策だけではなく適応策を各地域の場所や状況などの特徴に合わせて行う必要があり、その実施は政府から個人まであらゆる層が取り組むことで気候変動対策が強化されます。

○「適応」とは?影響に備える

出典:気候変動適応情報プラットフォーム


出典:環境省
「緩和」と「適応」の二刀流が大事だね!

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