多古中央病院から

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水分補給のすすめ
文/多古中央病院　内科　中西愛結

多古中央病院内科の中西です。今回は、水分補給の重要性のお話です。
患者さんの血液検査や尿検査をチェックしていると、脱水気味の方が多くいらっしゃいます。炎天下の夏は、熱中症対策として水分補給が重要ですが、夏以外の季節でも水分補給は重要です。脱水状態は脳梗塞や心筋梗塞といった病気のリスクを増大させます。また、血圧が上下しやすい寒い時期には、さらに病気のリスクが上がります。病気を予防するためにも、十分な水分摂取を心掛けてください。
「コーヒーをたくさん飲んでいるから大丈夫」「ビールを何杯も飲んでいるよ」と言う方がいらっしゃいますが、注意が必要です。これらの飲み物は利尿作用があり、摂取した水分が体外に排出されてしまうため、水分補給になっていないことがあります。また、ジュースやスポーツドリンクのような甘い飲み物の飲み過ぎにも気を付けましょう。
皆さまにお勧めしたいのが、「目覚めの一杯、寝る前の一杯」です。睡眠中はどうしても体の水分が不足しますので、それを補うために、朝起きたときと寝る前にグラス一杯の水を飲む習慣をつけてみてください。
また、ご年配の方は体が脱水気味でも喉の渇きを感じないことがありますので、喉が渇いたことに気がつく前に、こまめに飲み物を飲みましょう。ただし、心臓病や腎臓病など一部の持病を持つ方は、医師から水分制限の指示があるかもしれません。その場合は医師の指示に従って適切な水分摂取をお願いします。
健康のために、こまめな水分補給を心掛けましょう!

[病院便り]
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