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弓道世界大会世界制覇への弓先

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千葉県多古町

日本代表
木川 寿眞(きかわ かずま)

■挑戦は終わらない 未来への矢筈(やはず)
日本代表木きかわ川寿かず眞ま多古町船越出身の木川寿眞(きかわかずま)さんが2月29日(木)に愛知県名古屋市で開催された「第4回世界弓道大会」に出場しました。この大会には、世界25カ国、36チームが集まり、そのうち3連覇のかかった日本からも2チームが出場しました。木川さんは、日本代表Aチームの一員として日の丸を背負い、順調に決勝戦まで辿り着きました。決勝戦の相手は、なんと日本代表Bチームであり、12射中、12中対11中と少しのミスも許されない戦いを制し木川さん有する日本代表Aチームが日本に3連覇をもたらしました。
世界大会を振り返り、「まず日本代表になることがとても大変でした。世界大会は4年に一度あり、今年がその年だと知ったときは絶対に出たいと思いましたが、そのためには県、関東、全国を勝ち抜き、最終的に8人に残らなければいけません。そんな中、日本代表になることができ、優勝までできたことは素直にうれしかったです」と語る木川さんは、現在、四街道市役所に勤務しながら公務終了後などに週5日間練習をしています。こうして練習ができるのも職場や家族の理解や支えがあるからだと感謝の言葉を述べていました。
木川さんが弓道を始めたのは、高校の担任に誘われたのがきっかけでした。弓道は高校から始める人が多く、差がほとんどないため初心者でも入部しやすかったそうです。「最初の3カ月間は、基礎トレーニングがメインで、型を練習したり筋トレをしたりとなかなか打たせてもらえず、地道な大変さがありました。初めて1人で打てるようになったときは楽しかったですね」と始めたばかりのころを思い返していました。
トッププレイヤ―となった今でも、急に調子が上がらないこともあるようで、試合に合わせて上がらないときには、焦りもありますがそのときほど集中することを意識するそうです。この他にも、1射1射何が良かったか悪かったかを振り返りながら考えて引くことも大事とのことでした。
これからの目標を尋ねると、「今回の結果で満足することなく、また世界一や日本一などのタイトルを取れるだけ取っていきたい」と強く意気込んでいました。「将来的には、弓道を広めていきたいと思っています。現在は、仕事と国体の練習があるため、教える時間がとれませんが、部活動の地域移行もあるのでやれることならいつかはやってみたいですね」と指導者としての道も見据えていました。
今後も木川さんの活躍が故郷の多古町まで届くことを期待しています。

1992年、多古町船越生まれ
匝瑳高校在学時に弓道を始め、千葉国体 少年男子 近的競技 第2位や立命館大学へ進学後の第62回全日本学生弓道王座決定戦
優勝など現在に至るまで数多くの大会で優秀な成績を収めている

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