■MRI検査について
文/多古中央病院 放射線科
MRIとは、磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略です。エックス線は使用せず、強い磁場と電磁波を使って体内の状態を断面像として描写する検査です。MRI検査は人体のさまざまな部位の病変を見つけるために利用されていますが、特に脳や脊髄、四肢、子宮・卵巣・前立腺といった骨盤内の病変に優れた検出能力を持っています。
検査中は磁石のトンネルの中に入り、工事現場のようなさまざまな機械音を出しながら断片的に撮影を行います。正確な画像を得るために、できるだけ体を動かさないようにしていただきます。また撮影部位によっては何度も息止めをしていただくこともあります。検査時間は撮影部位によって異なりますが、30分程度です。(60分程かかる検査もあります)検査中に気分が悪くなった場合には、インターホンなどの連絡装置がありますので安心して検査を受けることができます。
当院にはドイツシーメンス社製1.5TのMRI装置があり、年間約2、000件の検査を行っています。内訳は頭部400件、脊椎660件、腹部470件、四肢450件となっています。何か気になることがありましたらお気軽に放射線科までご相談ください。
◇病院便り
多古中央病院の受付時間は午前11時30分までとなっています。それ以降は、医師も検査や手術などで対応できないこともあるため、受診前に、必ず確認の電話をお願いします。
【電話】76-2211
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