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令和7年新春対談 鵜澤議長×平山町長

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千葉県多古町

■新春を迎えて
町長:あけましておめでとうございます。昨年は多古町合併70周年を迎え、町の将来像や進むべき方向性を示すことができた1年だったと思います。子育て支援、教育、福祉、防災、企業誘致、産業振興など各分野で成果を出すことができました。令和7年は町の10年、20年先を見据え、必要な施策を進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

議長:あけましておめでとうございます。昨年は、町議会と執行部が適正な距離間の中で議論をさせていただき、これからの町のあるべき方向性を探しながら過ごした1年でした。本年もよろしくお願いいたします。

■インフラ・企業誘致
町長:今年は、喜多地区に建設中の国道296号IC(仮称)から大栄JCTまでの開通が予定され、都市部や関東北部などからの多古町へのアクセス向上が見込まれます。これを機に多古町に人の流れを作っていきたいですね。

議長:町の中心部に人や車を誘引していかないと中心市街地の空洞化を招きます。やるべきことを洗い出し、計画性を持って速やかに対策を打つ必要があるのではないでしょうか。

町長:その通りですね。道の駅多古を中心とした観光スポットへの訪問者をどう増やしていくか。また、成田空港の更なる機能強化により増加が見込まれる海外からの観光客をどうお迎えするか。多古町を訪れる人を増やす施策を考えていきたいと思います。さまざまなインフラが整備されつつあるこの機会を、最大限に生かす必要があります。

議長:多古町の大きな強みがまさにそこで、空港や道路の整備が進み、グッドマングループなどの企業進出や経済発展の下地となる環境があります。それに加えて、先人たちから受け継いだ「美しい自然」や「田園風景」、移住して来られた方々がよく口にしてくださる「人の温かさ」といったたくさんの強みを持っています。多古町はPRが上手だなと思っていて、多くの方から関心を持っていただいていると思います。

■住宅地整備
町長:私は、多古町が「暮らしと産業の調和したエアポートシティ」になることを目指しています。成田空港が所在する立地を生かして、空港を中心に人や企業が集まるにぎわいと、美しい田園風景や暮らしやすさを両立した町を目指します。また、成田空港の更なる機能強化により雇用の増加が見込まれることから、住宅のニーズがどの程度あるのか調査を進めていますので、それを基に住宅地整備を計画的に進めていきたいですね。

■産業福祉
町長:議長もご一緒でしたが、昨年11月に熊本県の大津町(おおづまち)を視察しました。近隣に半導体産業が進出して人口が増加している町です。空港や圏央道、企業進出による発展が見込まれる多古町と状況が似ていて、少し先を走っているという感じですね。

議長:私も一緒に視察をしましたが、多古町の将来を見ているようで大変参考になりました。開発が進む何十年か先を見据えて、事前にインフラ整備の準備を進めることの重要性など、学ぶことがたくさんありました。

町長:大津町は、商業施設や住宅地などの発展を象徴するものと、昔からある畑や自然の風景がバランスよく共存している町でした。多古町も、このような調和の取れた町を目指したいですね。

議長:多古町も自慢できるところはたくさんあって、特に子育て支援は相当充実していると思います。こども園からの給食費無償化や22歳学生までの医療費無償化などは、他の市町村に先駆けて実施していますしね。高齢者支援に関しても、帯状疱疹のワクチン接種補助や補聴器の購入補助など大きな助けになっていると思います。これからも、もっとPRしていきましょう。

■デジタルの活用・教育
町長:ありがとうございます。誰もが活躍できる多古町を目指していきたいと思いますので、このような支援策は充実させていきたいですね。加えて、最近ではDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して、デジタル技術の力で各種手続きや町の業務の効率化にも取り組んでいます。

議長:素晴らしい取り組みだと思います。デジタル技術の進歩はすごいので、これを活用しない手はないですね。人間と機械がそれぞれ得意なことを役割分担できれば、いろいろな分野で効率的にものごとが進められるようになるでしょう。

町長:小中学校では、1人1台タブレット端末や電子黒板を活用したICT教育を推進しており、昨年は体育館への空調整備も行いました。教育環境の整備は進んでいますので、今後は教育の中身をより充実させていきたいと思っています。多古町は成田空港との関係が欠かせません。将来空港で働くことや外国の方との関わりが増えていくことを念頭に、グローバル教育にも力を入れていきたいと思います。

議長:これからの社会で英語は欠かせません。英語を話せるかっこいい大人になってほしいですね。

■飛躍の1年に向けて
議長:近隣市町の方々から、多古町は最近とても勢いがあると言ってもらえます。平山町長や町執行部の皆さまの頑張りのおかげだと思います。

町長:ありがとうございます。役場職員も課題を解決していこうとする向上心や新たな発想を持って、主体的に業務を行っています。しかし、やはり主役は町民の皆さまです。町民の皆さまのご理解とご協力のおかげで私たちも仕事に取り組むことができ、大変感謝しています。

議長:行政も議会も目指している方向性は同じで、町民の幸せや福祉の向上が一番の目標です。そのために町の発展が必要になってくるのだと思います。今年は今までのいろいろな動きがより加速していくと思いますので、建設的な議論を重ねながら町政を前に進め、飛躍の年となるよう共に力を尽くしていきましょう。

町長:町民の皆さまのため、町の未来のため、共に力を尽くしてまいりましょう。改めまして、本年もよろしくお願いいたします。

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