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多古中央病院から

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千葉県多古町

■タッチケア(触れること)の効果
国保多古中央病院 デイサービスセンター

病気やけがの処置を行う表現に「手当て」という言葉が使われますが、実際に「手を当てる」行為によって得られる効果が、介護の現場で大変注目されています。タッチケア研究の第一人者である桜美林大学、山口創(はじめ)教授によれば、信頼関係を築いている人に触れたり、その人から優しく触れられたりすると、「幸せホルモン」や「絆ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」の分泌が増大すると報告されています。
さらに触れることによる効果として(1)不安・ストレスの軽減、(2)痛みの緩和、(3)血圧を下げる、(4)良質な睡眠を促す、などを挙げています。実際の例として、当施設での介護の場面でも、認知症の方が不穏になり言動行動に乱れが生じたときなど、単に声かけするよりも、柔らかく手を添えることをプラスした方がスムーズに落ち着きを取り戻すという結果が出ています。ただ万人に有効ではなく、触れられることに抵抗がある方にはストレスとなってしまうので注意をしています。
効果は触れられる側だけにあるのではなく、山口教授の著書の中では、触れる側の方が受ける側よりオキシトシンの増え方が2倍高いという研究結果を発表されています。愛情や思いやりを持って触れることで、相手を癒し、自分自身が癒されることにつながります。
タッチングはいつでもどこでも可能で、誕生時の「抱っこ」から人生の最期まで有効なコミュニケーション技術です。活用することでお互いに幸せな空間を共有してみてください。

【病院便り】
多古中央病院の受付時間は午前11時30分までとなっています。それ以降は、医師も検査や手術などで対応できないこともあるため、受診前に、必ず確認の電話をお願いします。
【電話】76-2211

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