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おおたき議会だより-議会活動トピックス

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千葉県大多喜町

■一般質問のあり方について研修 夷隅郡町村議会議長会議員研修会
令和6年2月2日(金)14時から15時40分にかけて、令和5年度夷隅郡町村議会議長会議員研修会が、大多喜町中央公民館にて開催されました。参加したのは、大多喜町と御宿町の議会議員と幹部職員でした。年に一度の定例的な研修会で、昨年は御宿町、今年は大多喜町で行われました。
今年度の講師は元全国都道府県議会議長会事務局次長の鵜沼信二先生で、「一般質問の意義と手法について」というテーマで講演が行われました。以下は、その要約です。
一般質問の意義は、まず第一に、行政全般について事実と問題解決のための所見を質し、そこで得られた情報を住民に伝えることにあります。首長の提案が完璧であるわけではなく、首長の行政運営の実態および課題について議会で審議して明らかにしなければなりません。これが一般質問の行政監視機能です。
また一般質問には、政策課題を指摘したうえで、首長の所見や対処方法を質し、是正措置を提案し、その実現を要求する提案機能もあります。
一般質問の根拠法はありませんが、議会が監視機能、提案機能を発揮するために個々の議員に一般質問をする権限があると考えるべきです。
一般質問は、重要な政策の実態および解明に資する必要があります。したがって、首長が中心答弁者になるべきです。政治家である議員が政治家である首長に答弁を求めるのが一般質問であり、一般質問はそれにふさわしい内容にしなければなりません。したがって答弁の主たる担当者は、政策の実施、実務を担当する職員ではありません。
議員の一般質問は、行政監視や政策提言を議会が行うために認められているのです。ただ、議員個人の活動で行政監視や政策提言が実現することは少なく、個々の議員の一般質問を共有、蓄積し、時には議会全体で質問を作成することを検討すべきです。こうした結果として、議会と首長との抑制と均衡が果たされるのです。
一般質問に対する適切な答弁を引き出すためには、納得させる論理構成が必要で、個人の思いが強すぎると一般質問の考え方やそこでの指摘が偏ることになります。
ご要望により、議員定数問題を取り上げておきます。今まで議員定数を減らし続けてきましたが、減らしすぎたというのが私の正直な感想です。少人数では異なる意見が出にくく、すぐに結論が出て首長を利するだけの議会になります。議会に対する不平、不満、不信の存在が分からずに、安易に定数削減という方向で逃げてきたのではないでしょうか。議員の定数削減は本来の改革とはいえず、住民にたいしては、減らした結果、議会が機能しなくなったらどうするのかということを訴えていくべきだと思います。

■JRダイヤ改正の見直しに関する意見書を提出
▽令和6年3月のダイヤ改正の見直しに関する意見書
※詳細は、本紙またはPDF版45ページをご覧ください。

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