■ちょっとしたきっかけから認知症かも!?と気付くコツ
認知症の最大のリスクは加齢です。歳を取るごとに認知症のリスクは高くなり、85歳以上の2人に1人は何らかの認知症状を有しているのではないかと言われています。
認知症についての正しい知識と理解を持って本人と関わることで認知症の進行がゆっくりになることも考えられます。
今回はちょっとした気付きのコツについてお伝えします。
○冷蔵庫に大根
Aさんは大根の味噌汁を作ろうとしてお店に大根を買いに行きました。家に大根があるのを忘れて大根を買って帰り、また別の日にも同じように大根を買ってきてしまいました。冷蔵庫にたくさんの大根が入っている状況を遠方に住んでいる家族が見つけ、「これはなにかおかしいかもしれない」と思い相談に来られ、支援につながりました。
○小さいお金が部屋のあちこちに落ちている
認知機能の低下に伴い、小銭で支払いをするのが難しくなり、お札で支払いをすることの多くなったBさん。小銭は部屋に置いて保管していましたが、以前置いた場所を忘れてしまうので1か所にまとめておくことが出来ず、家のあちこちに小銭を置いてしまいます。その状況を近所の方が見つけて相談に来られ、支援につながりました。
高齢者のちょっとした変化やサインに気付き、地域のみんなで声を掛け合い、支え合うことが認知症の早期発見、早期治療、さらにはその方のQOL(人生の質)の向上にもつながります。
地域包括支援センターでは、高齢者の相談窓口として各種相談を受け付けています。地域に「ちょっと気になる、心配だな」という高齢者の方がいたらご相談ください。
問合せ:地域包括支援センター
【電話】0475-70-0439
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