■第28回 市消防団
市では、市民や各種公益団体、事業者等、幅広い分野に携わる多くの方々と自由な意見交換を行うことで「未来に向けてみんなでつくろう!住みたい・住み続けたいまち」に向けた今後の市政運営への参考とするため、ふれあいミーティングを開催しています。
28回目となる今回は、市消防団(以下「消防団」)の皆さんにお話を伺いました。
市長:本年4月から団長として指揮を執られておりますが、就任に当たって、そして、この数か月間の活動を通しての思いをお聞かせください。
消防団:輝かしい伝統と実績を引き継ぎ、団員一丸となって地域の安全安心のために活動してまいります。また、この数か月は、コロナ禍で見合わせていた訓練の再開や大会の実施など、精力的に活動を展開しており、団員の応えに感謝すると同時に、楽しく感じています。災害が無いのが一番ですが、有事に備え、継続して訓練に取り組みます。
市長:団長の立場で意識していることは。
消防団:団員が、まず自分と家族の身を守り、安全に出動できる状況であることが大切です。団長として、住民の命を守るだけでなく、団員の命も預かっているので、的確に場所と人数を把握し、いかに早く危険を察知して取り除くかを考えています。
市長:長年の活動の中で、分団長にとって、特に印象深い経験は。
消防団:東日本大震災発生時、携帯電話が通じない中、信号が消えた交差点で交通整理を行ったことです。その際、通信手段の大切さや情報の重要性を再認識しました。この貴重な経験が今に生きています。
市長:分団長・熟練者として、今後どのような事柄に注力したいと考えますか。
消防団:昨今、団員の負担軽減が叫ばれていますが、やはり消防団は地域防災の要です。消防力強化との両立を図ることは難しいことですが、この両輪を回すことが可能か否か、次世代の団員と市民のために、未来へ向けての活動をしていかなければならないと考えています。
市長:女性団員の強みや、役割を教えてください。
消防団:女性ならではの寄り添い方ができることが、強みの一つです。例えば、救急救命講習の講師をする際、男性団員のみでは、一般参加者が雰囲気に圧倒されることもありますが、女性団員がいると、和やかさがあり質問などをしやすい空気になります。
市長:女性消防団の今後の目標は。
消防団:現状では、女性消防団の活動が、まだあまり市民に認知されていないと感じますので、まずは、広く周知することによって、私たちについて知ってもらうことから始めたいです。そして、一緒に取り組む仲間を増やしていきたいです。市内に移住し、地域に根付いた活動に参加したいと思い入団した私のように、転入者にも輪が広がることを望みます。
市長:消防団の現状や課題、今度の展望については。
消防団:団員の減少と高齢化により、特に平日昼間の火災出動の人員確保が困難なことが課題です。その打開策の一つとして、機能別消防団員を創設し、「消火団員」「広報団員」など各々の得意分野で活躍できるようにすることで、入団者の増加を促し、消防力の強化につなげたいです。
市長:皆さんの中で、消防団はどのような存在ですか。
消防団:先輩後輩がいて、活動を通じての学びがあり、知識や経験を高められる、学校や部活のような存在です。
市長:消防団に関心のある方へ、メッセージをお願いします。
消防団:市に少しでも貢献したいという仲間を求めていますので、有事に率先して行動できる消防団で、一緒に活動しましょう。
人生は一度きりですから、何事にもチャレンジし、共に行動しましょう。
都合のつく時間で活動でき、フルタイム勤務や主婦、子育て中などさまざまな方が活躍しており、仲間作りにもなるので、ぜひ加入してください。
市長:日ごろから安全安心なまちづくりにご尽力いただいている消防団の活躍を、行政から市民にしっかりと周知していきます。
※消防団の活動に興味のある方は、安全対策課(【電話】70-0303)まで問い合わせください。
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