今月26日に、102歳を迎える高柳鐵江さん(金ケ谷)
山武市在住歴80年を振り返っていただきました。
○高柳 鐵江(たかやなぎ てつえ)さん(102歳)
・大正11年4月26日生まれ
・昭和20年結婚に伴い、大網から旧日向村に転居
・昭和17年~昭和45年、木原分校および日向小学校、山武中学校などに勤務
・趣味は草花を描くこと
◆昭和20年頃の日向村の暮らしはどうでしたか?
終戦で空襲警報、燈火管制から解除されましたが、食料事情は厳しかったですね。砂糖は月に一回手に入るだけでした。自給自足の生活で鶏を飼ったり、木登りして獲物を仕留めたり。土手に生える草も食べたし、米も芋と一緒に炊いて量を増やしたり、道も整備されていなかったから、日向駅まで列車の気配を気にしながら線路を歩きました。洋服も軍服を手直ししたものを着せ、教室でもみんな裸足です。シャンプー代わりに土手の粘土で洗髪して、お風呂は湧水を桶でくんできて薪で火を起こした木製風呂や五右衛門風呂でした。
◆今と昔で大きく変わったと感じていることはありますか?
地域行事が減りました。東金市(布田)の薬師様のお祭りでは、日向駅から薬師様まで歩く人であふれて賑わいがありました。人の和や繋がりはどんな時代にも変わらず大切なことなので、絆を深める行事は残していってほしいですね。
◆これからの山武市に期待することやメッセージをお願いします。
これ以上は何も望みません。毎日、こうして縁側でお天道さまに当たれることが最高です。皆さまの数々の思いやりに感謝しかありません。市の発展と市民の皆さまの健康を祈っています。
◆最後に、100年後を思うことは?
「戦争のない平和な日々に」
◇同居する長女の善江さん(78)から鐵江さんの日常について教えていただきました。
母は孫6人、私ら姉妹の子育てを一手に引き受けてくれました。100歳を超えた今でも、家事を手伝ったり洗濯物を上手に畳んでくれたりします。食事やお風呂などはほとんど自分でできます。
~山武市(成東、松尾、蓮沼、山武)昔と今~
※詳しくは広報紙P3をご覧下さい。
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