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千葉県山武市

■さんむ文化財ギャラリー(36)
◆妙見菩薩懸仏
成東個人蔵(非公開)
正安元年(1299)山武市指定文化財
当妙見菩薩(みょうけんぼさつ)は皮鎧(かわよろい)を着た長髪の童子形で、磐座(いわざ)に腰掛ける姿です。左手は人差指と中指を立て、右手には宝剣を執っていたと思われます。鏡板径が40cmある大きな懸仏(かけぼとけ)で、像と鏡板は青銅の一鋳(いっちゅう)、火中(かちゅう)したらしく変形しています。裏面に「正安元年七月日」と刻銘があり、作者は上総鋳物師(いもじ)でしょうか「藤原末友」と記されています。
妙見菩薩は北極星を神格化した仏神で、人の命運を司ると信仰されていましたが、武士団の千葉氏は中国から新しい像容を導入し、軍神(いくさがみ)として祀りました。当像も中世に山武市を支配した成東千葉氏に伝来したものです。
妙見菩薩を主尊とする懸仏は当像が唯一とされますが、そもそも妙見の古像自体が希少。県名の由来でもある名族千葉氏の信仰を今日に伝える文化財です。
濱名徳順(山武市文化財審議会会長)

■文化会館催し物
◆第32回のぎく名画座
作品:ラーゲリより愛を込めて(2022年/日本/133分)
日時:8月12日(月)上映
(1)10:00
(2)14:00
場所:成東文化会館のぎくプラザホール
入場料:無料・全席自由
主催:成東文化会館のぎくプラザ
企画:シネフィルのぎく
内容:第二次大戦後の1945年。零下40度の厳冬の世界・シベリアの強制収容所(ラーゲリ)からの帰国を信じ、生きる希望を訴え続けた男・山本幡男が居た。

◆ダンスフェスティバルvol.6
出演:成東高等学校、松尾高等学校他
日時:8月25日(日)
開演9:30(16:00終演予定)
場所:成東文化会館のぎくプラザホール
入場料:無料・全席自由
内容:ダンスを愛するメンバーによるダンスフェスティバルをこの夏開催。熱いステージをお届けします。

■8月の休館日
5日(月)、13日(火)、14日(水)、19日(月)、26日(月)

問合せ:
・成東文化会館
【電話】0475-82-5222
・さんぶの森文化ホール
【電話】0475-80-9700

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