東千葉メディカルセンター

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東千葉メディカルセンターコラム
理事長　河野陽一

2020年1月に日本国内で初めて新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)が検知されて以来3年あまり、コロナの対応に追われる異常な毎日でした。今年5月8日よりコロナは、感染法上の位置付けが季節性インフルエンザ感染症と同じレベルの「5類」に引き下げられ、社会経済活動が動き出し、世の中にようやく明るさが戻ってきたように感じられます。しかし、新型コロナウイルスがなくなったわけではなく、第9波が起きているとも指摘され、全国的な流行の心配は残っています。
今流行している新型コロナウイルス株は、相変わらず強い感染力ですが、重症化する患者の方は以前より少なくなっているようです。しかし、高齢者や慢性疾患を抱えている方の重症化リスクは低くありません。コロナの「第8波」にあたる昨年11月から今年1月末までに自宅で亡くなったコロナ患者の方は少なくとも1309人に上りました(厚生労働省まとめ)。「第7波」の昨年7月〜8月の776人を大きく上回り、年齢別では70歳以上の方が8割以上で、基礎疾患の有無では「あり」が77.5%でした。重症化リスクの高い人に政府は今後もワクチン接種を強く勧めています。
これからは一人一人が気を付けながら、社会経済活動を継続していく必要があります。皆さまも状況に応じてマスク着用や手洗いなど、基本的な感染予防策をお願いします。まだ暑い日が続くでしょうが、健康に気を付けて元気にお過ごしください。

問合せ：東千葉メディカルセンター
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