自殺は、その多くが「追い込まれた末の死」です。さまざまな悩みにより、心理的に追い詰められた結果、抑うつ状態やうつ病などの精神疾患を発症すると、正常な判断ができなくなります。精神疾患はかぜのように誰でもかかる可能性がありますが、適切に治療すれば治る病気でもあります。
◆あなたも誰かのゲートキーパーになりませんか
精神疾患になると本人は自分の「心の病気」に気づけないことが多く、自らつらさを発信することが難しくなります。しかし、そのような場合でもSOSのサインは発信しています。周りにいる人の変化に「気づく」ことのできるゲートキーパーを増やすことが大切です。特別な資格はいりません。皆さんも誰かのゲートキーパーになってみましょう。
◆例えばこんなSOSサインがあります
・眠れない、食べられない
・疲れやすい
・自分を責めたりイライラする
・表情が暗く、元気がない、身だしなみを気にしなくなる
・頭痛や腹痛、肩こりなど
・周囲との交流を避ける
・学校や仕事に行きたくない、行けない
※小中高生は長期休業明けの自殺が多い傾向にあります。
◆こんな声かけをしてみましょう
・元気ないね、何か心配ごとがあるの?
・眠れてる?疲れているみたい
・辛かったね
・よく耐えてきたね
・話を聴かせて、一緒に考えよう
◆周囲の変化に気づいたら…
専門家に相談するよう促したり、温かく寄り添い、見守りましょう。
・こころの健康相談統一ダイヤル【電話】0570-064-556
※つらくても「助けて」が言えない人がいます。「いつもと違うその変化に気づいて声をかけられる人、ゲートキーパーになろう!
◆朝・昼・夜の習慣で体内時計をリセット~ストレスに負けないセルフケア~
体内時計は自律神経やホルモン、免疫系を調整して健康に保つように働いています。生活リズムが乱れるとその働きが乱れ、心身の調子を崩しやすくなります。日頃から次のようなことを心がけてみてください。
・朝…毎日決まった時刻に起床して日光を浴び、朝食をとる
毎日一定の時刻に起床、太陽の光を浴び、朝ごはんを食べることで、体内時計にスイッチが入ります。
・昼…体をしっかり動かして
この時間帯の活動量が増えると、心の安定ホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌量が脳内で増えます。睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を促す作用もあり寝つきが良くなります
・夜…夕食を軽めに、早めに就寝
日中しっかりと体を動かし、夜ゆったり過ごすと自ずと眠気が訪れます。夕刻以降のカフェイン、就寝前のアルコールや喫煙、夜遅い飲食、スマートフォンなどでのネットやゲームを控えると睡眠の質が高まります。
問合せ:健康増進課
【電話】50-1174
【HP ID】12309
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