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スポットライト

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千葉県松戸市

■日本舞踊の魅力をいろんな人に知ってほしい
東京藝術大学4年
花柳 昂美胡(はなやぎ たかみこ)さん

「日本舞踊は子どもでも大人でも始められるので、ぜひ興味を持っていただき、踊りの楽しさを知ってもらいたいです」と語るのは、今年の春まで松戸市に在住し、3月23日~4月4日に開催された全国舞踊コンクールの邦舞部門第一部(16歳以上)で1位・文部科学大臣賞を受賞した花柳昂美胡さん。今年で80回目を迎えた同コンクールは、日本における若手舞踊家の登竜門として毎年全国から1,000人以上がバレエ・邦舞・現代舞踊などの各部門で競い合う中、昨年に続き2回目の挑戦での快挙でした。
小学1年生のころに参加した伝統文化子供教室がきっかけで日本舞踊の魅力を知ったという昂美胡さん。その後、花柳克昂(かつたか)さんに師事し、大学進学の際に松戸市に移り住んだそうですが、「コロナ禍で大学の講義もオンラインが大半で、慣れない土地での制限の多い活動に苦労しました」と振り返りつつ、その逆境を逆手に取り、「日本舞踊は1つ1つの動作に意味があり役作りがとても大切です。日々に追われて実行できていなかった、景色や季節の移り変わりなどの情景を演目に重ねて感じ取ることを意識するようになってからは、制限の多い日常が鮮やかに彩られるようになりました」と、市内では戸定邸や江戸川河川敷などへ散策に出向いていたそうです。
『どちらかというと不器用だが、人一倍努力ができて踊りに真摯に取り組んできた』と、弟子の成長を厳しさと優しさを織り交ぜて見守る師匠のように「観客に演目の情景が伝わってくる、舞台と客席の境界がなくなるような踊りをしたい」という昂美胡さんは、「都心からすぐ近くなのに歴史を感じることができて自然もあふれる素敵なまちなので、いつかは松戸でも日本舞踊を広める活動をしてみたい」とも語ってくれました。
日本舞踊の魅力をいろんな人に伝えていくための昂美胡さんの挑戦は、まだまだ始まったばかりです。

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