■生涯スポーツとしても楽しめる“カヌー”の魅力
カヌースラロームU23日本代表
中嶋 学人(なかじま まなと)さん
「カヌーの面白さや気持ち良さは実際に体験しないと伝わりづらいけれど、きっと楽しめるので興味があったらぜひチャレンジしてみてください」と話すのは、松戸市在住のカヌー選手・中嶋学人さん。今年の5月にタイで開催されたカヌースラロームジュニア・U23アジア選手権のシングル(個人)で銅メダル、チームレース(団体)で金メダルに輝きました。
中嶋さんが専門にする“カヌー・スラローム”はオリンピック種目にもなっており、150m~400mの急流を下りながら2本のポールで作られたゲートを通過する技術とタイムを競います。「コース取りやテクニックで、パワーの差を埋めることができるのがこの競技の魅力です」と話す中嶋さんは、来年3月に大学を卒業予定。今後はシニア(全年齢)で日本代表の座を勝ち取るための戦いに身を投じます。
松戸市へ引っ越してから初めてできた友達に誘われて、6歳のころに地元の江戸川で開催された体験会に参加したのがカヌーを始めたきっかけだったという中嶋さん。馬橋小4年生の時から本格的な競技に取り組み、進学した新松戸南中学校・専修大学松戸高校では陸上部と掛け持ちしながら各地に遠征してカヌーの腕を磨いてきたそうです。
現在は、選手としてだけではなく指導する立場としても活動の場を広げ、「松戸には若くて有望なカヌー選手が何人もいるので、彼らの応援もお願いします」と後輩たちの活躍にも期待を寄せます。
カヌーに触れ合う仲間を増やすことにも意欲的で、「カヌーは、やる場所を選べば小さい子どもからお年寄りまで誰でもできる生涯スポーツです。私も所属する松戸市カヌー協会では、市内でのイベントも開催していて、初心者へのサポートも手厚いので、気軽に参加してほしいです」と熱心に語る中嶋さんの挑戦は、これからも続いていきます。
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