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スポットライト

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千葉県松戸市

■生活の傍らに音楽を
トランペット奏者
小原裕樹(こはらひろき)さん

「音楽は人と競い合うものではなく、楽しみとして生活の一部であり、一生の友達にもなります」とにこやかに話す小原さんは、市内在住のプロのトランペット奏者。在京オーケストラをはじめ国内屈指のオーケストラで多数客演するほか、聖徳大学音楽学部など各校音楽科にて後進の指導にも当たっています。
そんな小原さんがトランペット奏者を志すきっかけとなったのは、小学生のころ父親に連れられてドレスデン・フィルが演奏するベートーヴェンの交響曲第6番「田園」を聴いた時。その音楽の素晴らしさに圧倒され、「こんな音楽の世界があるのか」と小原さんの心に強い印象が残りました。その後、クラシック音楽にのめり込んでいった小原さんは、高校卒業後東京藝術大学へ進学。演奏家への道を歩み出しました。同校を卒業後は、一念発起して音楽の都ウィーンに留学します。言葉の壁を乗り越え、オーストリア人の師匠や友人と共に学んだ日々は苦労もありましたが、何より深く心に残ったのは「オーストリアでは音楽が生活とともにあり、若い人も歳を重ねた人もみんなが思い思いに音楽を楽しんでいる」ということでした。
このような豊かな音楽文化に触れ、日本でも広げたいと思うようになり、帰国後さまざまな活動を続けてきた小原さんに、「何か地域活性化のための大きなイベントをやってくれないか」と、松戸駅周辺活性化推進協議会から相談がありました。留学時代に同じ門下で学び、現在ウィーン・フィルで活躍する親友に声を掛けたところ快諾され、「ウィーンフェスタMATSUDO」の開催につながりました。この催しはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ第一線で活躍されている演奏家の皆さんによる、アットホームな雰囲気でお酒や食事も楽しみながら珠玉の演奏を楽しめる大人気のイベントです(イベントの詳細は次の記事へ)。
「演奏者もリラックスして演奏できるこの催しを本当に楽しみにしています。皆さんも『本物』が持つ音の豊かさと、一方で思わず心も身体も浮かれてしまうような楽しさを存分に感じていただければ」と笑顔で小原さんは話します。
多くの人の生活の傍らに音楽があり、音楽が人生を豊かにすることを願って、今後も小原さんの活動は続きます。

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