■ビートで繋ぐ夢と技
NPO日本ブレイクダンス青少年育成協会
公認ブレイキン指導者
高梨 泰範(たかなしやすのり)さん
「ブレイキンは回転技の印象が強く、難しく思われがちですが、ビートに合わせてステップを踏むだけでもかっこよく見えるし、初心者でも簡単に踊れますよ」と語るのは、中和倉のスタジオでブレイキンのインストラクターをしている高梨泰範さん。
「のりはん」のダンサーネームで活動している高梨さんは、令和6年に、安全かつ技術的に指導できる指導者の資格「プレジュケーションライセンスA」を取得。この公認資格取得者は現在全国に57人、千葉県では高梨さんただ1人です。
パリ2024オリンピックで正式競技となり注目が集まっているブレイキンは、音楽に合わせて回ったり跳ねたりする動きを取り入れたダンスです。中学3年生の時にテレビ番組でお笑い芸人がアーティストに混ざりブレイキンを踊る企画を見て、そのかっこよさと力強さに衝撃を受けた高梨さん。当時はブレイキンを学べるスタジオが近くになかったため、松戸や柏のストリートダンサーに声をかけて、一緒に練習を開始。指導者がいない中、海外のダンサーのビデオテープを擦り切れるほど見て研究し、ダンス大会で優勝するほどの技術を積み上げました。
ブレイキンの魅力を「日常ではありえない動きで踊るところ」という高梨さん。技術の習得に苦労した経験から、「自分が指導者になれば、もっと多くの人に魅力と技術を広めることができる」と強く感じ、指導者の道を歩み始めました。スタジオインストラクターとしての活動だけでなく、より多くの人に魅力と技術を伝えるため、8年前からYouTubeで上手な体の使い方やオリジナルの技などを分かりやすい動画で発信しています。
「今後の目標は、市内でブレイキンの大会を開くことです。一緒に練習してきた仲間もインストラクターをしているので、生徒同士の対決が見たいですね」と嬉しそうに夢を語る高梨さん。「若者だけでなく、シニア世代でもブレイキンを始めることはできます。要望が多ければ、シニアクラスのレッスンを作るのもいいですね。ぜひ、実際に見て踊って、その衝撃と感動を味わってみてください」と話す高梨さんのブレイキンを広めるための活動に、これからも目が離せません。
高梨さんのダンスや連絡先などは、公式インスタグラムをご覧ください。
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