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スポットライト

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千葉県松戸市

■諦めない走りでチームを勝利へ導く
青山学院大学
陸上競技部 4年
佐藤 一世(さとう いっせい)さん

「駅伝の襷(たすき)をつないで走り切る達成感は何にも代えがたく、自分にとって駅伝は“生きがい”となっています」と話すのは、松戸市出身で青山学院大学陸上競技部4年生の佐藤一世さん。今年1月に行われた第100回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)では、4区を走り見事区間賞を獲得。青山学院大学の大会新記録での2年ぶり7度目となる総合優勝に貢献しました。
小金中学校に在学していた当初はサッカー部に所属していたという佐藤選手。練習で走っている姿を見た陸上部の先生に勧誘されたことがきっかけで駅伝を始めました。「最初はサッカー部と兼部しながら駅伝を続けていましたが、東葛駅伝(東葛飾地方中学校駅伝競走大会)で優勝したことを機に、駅伝に専念することを決めました」と人生の大きな分岐点となった中学時代を振り返ります。
進学した八千代松陰高等学校では、1年生から千葉県高校駅伝大会に出場。2区を走り区間賞を獲得しましたが、チームは優勝を逃し全国大会に進むことはできませんでした。その悔しさをバネに、チーム一丸となって練習に取り組んだ翌年の大会では、2位に7秒差をつけて優勝を果たし、全国大会出場を成し遂げました。佐藤選手は「頑張ってきた努力が報われて本当にうれしかった」と当時の喜びを笑顔で話してくれました。
高校時代の活躍を経て、複数の大学から声をかけられた佐藤選手は、「雰囲気の良さと大学駅伝の頂点を目指せるチームという理由で選びました」と青山学院大学に進学。1年生から活躍を続け、最上級生の4年生として迎えた今年度は自身最後の箱根駅伝に照準を合わせようと調整を行っていました。しかし大会直前、虫垂炎とインフルエンザに罹患(りかん)するトラブルに見舞われてしまいます。本番に間に合わないかもしれないという焦燥感に襲われましたが、同大学の原晋(はらすすむ)監督がよく口にしていた「走った距離は裏切らない」という言葉を支えに箱根を諦めることはありませんでした。このアクシデントを乗り越え、区間賞の快走で最後の箱根路を走り抜けた佐藤選手は「チームメイトや家族、監督からの励ましの言葉に支えられました。優勝という形で恩返しができて良かったです」と周囲への感謝の言葉で振り返っていました。
大学卒業後はSGホールディングス(株)に就職し、実業団選手として競技を続けます。新たな舞台に身を移し、さらなる高みを目指して挑戦していく佐藤選手の活躍に、これからも目が離せません。

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