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スポットライト

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千葉県松戸市

■魅せる演技を一輪車とともに
松戸一輪車クラブ「MIC(ミック)」
木村 柊弥(きむら しゅうや)さん

「一輪車は年齢・性別を問わず、練習すれば乗れるようになりますし、上手に乗りこなすことができればたちまち人気者です」と笑顔で話すのは、市内を中心に活動する松戸一輪車クラブ「MIC」所属の木村柊弥さん。今年7月にアメリカで開催された国際一輪車競技大会「UNICON(ユニコン)21」に日本代表として出場し、Freestyle Individual Expert Male部門(男性ソロ演技部門)で見事に優勝を飾りました。同大会は隔年で開催される一輪車競技唯一の世界大会で、日本人が世界チャンピオンに輝くのは歴代5人目の快挙です。
一輪車には小学生などの遊び道具というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、スポーツや競技として大会なども開催されており、競技内容もトラックレースやマラソン、ソロ・ペア・グループ別演技など多岐にわたります。その中で木村さんが得意とするのが「自分の個性を一番出せる場所」と表現する、今回出場した演技のソロ部門。一輪車の演技には、音楽との調和性や表現力が重視されるアーティスティック要素と、技術力や技の難易度を審査されるテクニカル要素とがあり、「自分の伝えたい感情や思いを、言葉ではなく身体の動きや表情で届けることができるのが面白さ」だと語る木村さんは、流麗(りゅうれい)かつ迫力ある演技の芸術性を高く評価されて、世界の頂点の座をつかみ取りました。
同クラブに通っていた双子の姉・理子(りこ)さんに誘われる形で、常盤平第三小学校4年生のときから一輪車を始めた木村さん。当初は、元々習っていたテニスで苦手としていたバランス感覚を養う練習の一環だったそうですが、気が付けばテニスと一輪車の“二刀流”で練習に励んできたそうで、「上達するには練習あるのみなので、1週間以上乗らない日はなくなりました」と一輪車と向かい合った日々を振り返ります。
現在は社会科の教師として母校の中学・高校で教壇に立ち、テニス部の顧問もしながら競技を続けているバイタリティーあふれる木村さん。「一輪車の魅力を下の世代に伝えていくための力になりたい」と、指導者として後進の育成にも目を向けます。
木村さんと一輪車とが紡ぐ物語は、これからも続いていくことでしょう。

木村さんが8月22日に市を表敬訪問したときの様子や、MICの活動などを市ホームページで紹介しています。ぜひご覧ください。

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