文字サイズ
自治体の皆さまへ

スポットライト

31/32

千葉県松戸市

◆成(な)り得(う)る最高の自分に成(な)る
市立松戸高等学校3年
広瀬結煌(ひろせゆうき)さん

「野球部のグラウンドに掲げられていた、〝成り得る最高の自分に成る〟という言葉を胸に刻んで、プロ野球の大舞台で活躍できる選手になれるよう頑張ります」と抱負を語るのは、昨年10月に行われたプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスに育成4位で指名された市立松戸高等学校の広瀬結煌さん。令和3年に育成11位で同球団に投手で指名された瀧本将生(たきもとまさき)さんに続き同校で2人目、野手としては同校から初めてプロ野球の世界にこれから飛び込みます。
広瀬さんは幼稚園時代の先生からの誘いで小学1年生から野球を始めました。「小学校や中学校ではいろいろなポジションを守ったけど、全然目立つ選手ではなかったです」と謙遜しますが、当時からテレビで躍動するプロ野球選手たちに憧れを抱いていたそうです。
高校の進学先を選ぶにあたり練習を見学し、「選手がみんな自主的に練習に励み、楽しんで野球をしている姿を見て、自分に合っていると思いました」という〝市松野球部〟の門を叩きます。高校入学の前後で身長が伸びて力もついてきたという広瀬さんは1年の夏からベンチ入り。秋からはポジションもショートに固定され、早くもレギュラーに定着します。そしてプロ入りへの契機となったのは高校3年の夏の大会初戦。内野の守備の要としてショートへの打球を全て確実にアウトにし、一気に評価を上げてプロへの道を切り開きました。
「自分の強みは守備の部分。飛んできた球を当たり前にさばくという持ち味や安定したスローイングをアピールしたいです」と力強く語る広瀬さん。その磨かれた堅実な守備力は、先輩たちの姿を手本にし、同学年や後輩のチームメイトと共に3年間試行錯誤しながら積み重ねてきた練習の日々が実を結んだ、地道な努力の成果です。
「育成契約には3年間という目安があるので、まずはプロの世界に慣れることと体作り。打撃も通用するように作り上げていきます」と目下の課題を並べる広瀬さんは、尊敬する選手に同球団で同じくショートの今宮健太(いまみやけんた)選手を挙げ、「まずは支配下登録、その次は1軍のレギュラーを目指し、将来的な夢はゴールデングラブ賞を受賞すること。自分の技術がどこまでプロで通用するのか今から楽しみです」と、守備職人らしい大望を抱きます。
「自分は地道に努力を続けることで、気付いたらここまで来ることができました。これから野球をやる人も、他の何かを始める人も、夢を持って諦めないで頑張ってほしいです」と話す広瀬さん。最高の自分を目指してひたむきに前へと進む広瀬さんの物語が最高潮を迎える日は、そう遠くないでしょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU