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自治体の皆さまへ

あなたの健康(vol.439)

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千葉県松戸市

■高尿酸血症と言われたら痛風に注意を
尿酸値が高い状態が続くと痛風が起こりやすくなります。「痛風」とは、血液中の「尿酸」が増えすぎて関節内に結晶となってたまり、それが何らかの原因で剥がれるときに、外敵から体を守る免疫細胞が剥がれた結晶を異物とみなして攻撃し、炎症が生じる病気です。足の親指の付け根や足の甲、足首、手の指などの関節に起こりやすく、激痛を伴います(痛風発作)。
肥満や、プリン体を含む食品の取り過ぎなどで尿酸が増え、尿酸値が7.0mg/dlを超える「高尿酸血症」の状態が続くと、痛風が起こりやすくなります。
尿酸値を下げるには、生活習慣の改善が大切です。近年、初めて痛風発作が起こる年齢のピークが30歳代後半~40歳代と若年化しています。その背景には、肥満の増加や食生活の欧米化の影響があると考えられています。尿酸値を高いまま放っておくと、痛風発作は繰り返し起こります。尿酸値が8.0mg/dlを超えると、いつ痛風発作が起こってもおかしくない状態です。増え過ぎた尿酸は、血管壁の内側を傷付けて炎症を起こし、動脈硬化の引き金にもなります。高尿酸血症のある人にとっては、高血圧や糖尿病などの生活習慣病による動脈硬化の進行は、脳卒中や心筋梗塞などの原因にもなります。尿酸値を下げる薬も治療では使われていますが、肥満の解消や生活習慣の改善によって数値を下げることが大切で、他の生活習慣病にも良い効果が得られます。
尿酸値は食事や運動、ストレスなどの影響を受けて、一日の中で変動します。生活を見直し、尿酸値を上げにくい暮らしを目指しましょう。特に、朝方は痛風発作が起こりやすくなります。これは、夕食にプリン体の多い食事やアルコール飲料を摂取する人が多いためです。就寝中はプリン体を分解して尿酸を作る働きが活発になります。夕食はプリン体が多くならないように注意しましょう。

問合せ:松戸市医師会
【URL】https://www.matsudo-med.or.jp

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