1.栄町の国保会計の現状
国民健康保険は、病気やけがをしたときに安心して医療を受けるために、加入者の皆様が保険税を出し合い、お互いに助け合う制度です。
栄町では、加入者の年齢構成が高く医療費水準が高いことから、1人当たりの保険給付費が増加傾向にあります。
また、高齢化による後期高齢者の増加により、県に支払う納付金のうちの後期高齢者支援金分についても増加傾向にあります。
一方、後期高齢者医療制度や社会保険の適用拡大により社会保険などへ移行する方が年々増加し、加入者が減少することに伴い税収も減少しています。
保険税については加入者の負担軽減のため、平成24年度の改正を最後に税率を据え置き、これまで税収の不足分を財政調整基金から補填して賄ってきましたが、基金も底をつき、国保財政の運営が困難となっています。
◆一人当たりの保険給付費と加入者数の推移
◆国保加入者数・国保税収納額の推移
2.保険税水準の統一に向けての取組み
国では、所得と世帯構成が同じであれば県内どの市町村に住んでも同じ保険税となる「保険税水準の統一」の取組みを進めており、全国的にもその動きが加速化してきています。
これを受け、千葉県では本年3月に、県内54市町村合意の下、保険税水準の統一に向けて「第2期千葉県国民健康保険運営方針」を策定しました。この中で、市町村は県が定める標準保険税率を参考に保険税率を設定することとしています。
そのため、国保会計の現状を踏まえ、運営方針に沿って、県が定める標準保険税率に近づけるよう税率の見直しを検討しています。
■第2期千葉県国民健康保険運営方針に関する緊急要望を千葉県知事へ
町をはじめ多くの自治体では国保会計の運営が大変厳しい状況にあることから、安定的な国保運営を行うために、本年10月24日、印旛郡市町の首長が連名で国民健康保険の共同保険者であり財政運営の責任者である千葉県に対し、独自の財政措置を講じることなどの要望を行いました。
問合せ:住民課国保年金班
【電話】33-7706
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