栄町長 橋本浩
明けましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、お健やかに良き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年は元日に発生した能登半島地震に始まり、各地で風水害の発生や記録的な猛暑が観測されるなど、自然災害の恐怖を目の当たりにした大変厳しい年でありました。
町としましては、災害に強いまちづくりの実現に向けて、「災害時における救援作業に関する協定」を締結し、避難所に避難している方々へのスムーズな食事の提供ができるよう整備を進めるとともに、食料品などの備蓄品や発電機などについても増強を図りました。また、町職員による「災害対策本部設置訓練」や、地域住民および各種団体が参加した「町総合防災訓練」を実施し、災害発生時の初動体制を確保するとともに、将来町を担う中学生の自助・共助の意識および防災知識を高めることを目的とした「中学生避難所設営訓練」を実施するなど、地域で一丸となった防災対策を推進しました。現在、令和7年度までの2か年で、指定避難所となっている学校体育館にエアコンの設備を設置し、子ども達の熱中症のリスク低減と、避難の際の環境整備を進めています。
一方、3月に念願の「県道鎌ケ谷本埜線バイパス」が開通し、6月には「千葉県誕生150周年記念事業~栄町百年後芸術祭~」、10月には「SAKAEリバーサイド・フェスティバル」をそれぞれ開催しました。交通ネットワークの強化により、地域の交流や物流の効率化が図られたことで、大変多くの皆様にご来場いただき、町内にもより賑わいと活気が生まれました。さらに、スポーツの分野でも、栄中学校卓球部の皆さんが男女で団体戦関東大会出場、そして町民の中からも全国障害者スポーツ大会やねんりんピックに出場し好成績を収めるなど、スポーツを通して町民に元気や目標に向かってチャレンジする勇気を与えてくれました。
なお、本年は、栄町が町制施行70周年の大きな節目を迎えるにあたり、豊かな自然、歴史と文化を見つめ直し、郷土に対する愛着と誇りを深めるため、各種記念事業を実施してまいります。
そして、第5次総合計画が令和8年度に最終年次を迎えるにあたり、令和9年度からスタートする次期総合計画基本構想の改定に着手し、皆様がより心豊かで幸せを感じながら、安全安心に暮らすことができるあたたかいまちを目指して、将来ビジョンや進むべき方向性を定めることとします。その中で、全ての子どもや若者が将来にわたり幸福な生活を送ることができるよう、「栄町こども計画」を策定して「こどもまんなか」を宣言し、地域全体で子どもを守り、健やかに成長できる町を目指した取組みを進めます。これにより、若い世代からも選ばれ、全ての町民のウェルビーイングを高めるとともに、町民がいつ
までも住み続けたいまちを目指してまいります。
さらに、成田空港の機能強化を最大のチャンスと捉え、企業の進出、雇用の創出、観光客の増加などのあらゆる効果を最大限に享受し、人口増加や地域の経済活力と産業の活性化を図るべく、持続可能な栄町の実現に向けた、新たなまちづくりに取組んでまいります。
本年は巳年でありますので、町がこれまでの殻を脱ぎ捨て、より一回りも二回りも大きく躍進する一年となるよう努めてまいります。
結びに、皆様にとりまして健やかで「巳」のり多き年になりますよう心からお祈り申し上げ新年のご挨拶といたします。
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