はい!消費生活センターです vol.295

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■～賃貸住宅の「原状回復」トラブルに注意～
Q.転勤でアパートを引っ越したが、大家からクロスの張替え費用など高額な請求をされている。きれいに住んでいたので傷などつけた覚えはなく、入居時から新築ではなかった。支払わないといけないのか。

A.賃貸住宅に関する相談は毎年2月から4月にかけて増え、約4割が退去時の修繕費用などの「原状回復費用」のトラブルです。引っ越しで出費が重なる中、つい金額だけに目がいってしまいがちで、感情的な対立に発展することもしばしばです。
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(国土交通省)によれば、借主の原状回復義務の中には「通常損耗」「経年変化」「借主に責任のない損傷」は含まれません。ただし、契約書の中の「特約」で、これと異なる条件が定められている場合があります。ハウスクリーニング費用や畳の表替え、鍵の交換などがよくある特約事項です。事例の場合は、契約書をよく確認し、納得できない部分は国土交通省のガイドラインに沿って、大家さんと交渉するとよいでしょう。

▽トラブルを防ぐためには
・契約前に、契約書の記載内容をよく確認しましょう。
・入居時には、借りる物件の現在の状況(傷や設備の調子など)をよく確認し、写真など記録に残しましょう。
・入居中に水漏れや設備の故障などのトラブルが起きたら放置せず、すぐに貸主側に連絡し、必要な修繕をしてもらいましょう。
・退去時には、清算内容をよく確認し、納得できない点は説明を求めましょう。
困ったときは消費生活センターへご相談ください。専門資格を持った相談員が対応します。

場所・問合せ：市役所本庁舎2階消費生活センター
【電話】492-1111(内線3202)(毎週月～金曜日10：00～16：00)