6月の宵、頭上高くにかんむり座の半円形の星並びが見えます。2等星アルフェッカの他は暗い星ばかりですが、天頂付近は街灯りの影響が少なく、星が意外と見えるものです。
かんむり座T星は普段は肉眼では見えませんが、約80年周期で新星爆発を繰り返し、明るく見えることがあります。次の爆発は2026年頃の予想でしたが、昨年2月頃から爆発の兆候が観測され、今年の9月頃までに爆発するのでは、と予測されています(2024年5月現在)。
宵の空のかんむり座は7月以降は真上から少しずつ西に傾き、9月下旬には西の空に見えます。うしかい座のアークトゥルスと、こと座のベガ(織姫星)の真ん中辺りです。星座早見盤やスマホの星空アプリなども参考に探してください。
爆発が起こって明るくなるのは2~3日の間です。一生に一度のチャンスを見逃さないよう、晴れた夜には空を見上げてみましょう。
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