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千葉県睦沢町

[今月のテーマ] 8月は夜間熱中症に注意!
保健師:田中 葉子
熱中症は、太陽がジリジリと降り注ぐ日中に起こるイメージが強いかと思いますが、実は夏の熱中症の約4割は夜間に発症しています。熱中症のリスクを高めるのは気温より湿度ということを知っていますか?
夜間の熱中症は湿度上昇によってリスクが高まるおそれがあります。8月の熱帯夜は7月の2倍とのデータ(気象庁)もあり注意が必要です。

●「夜間熱中症」の原因は?
(1)昼間に壁や天井が暖められ、蓄えられた熱が夜に放射熱となり室温が上昇する。
(2)睡眠中は水分が補給されず排泄のみとなるため、脱水状態になりやすい。

●気づいた時には重症化
熱中症の初期症状といえば、めまいやほてり、筋肉のけいれん、だるい、汗のかき方がいつもと違う(拭いても拭いても出る、もしくは全く出ない)、体温が高いなど意識をしていれば、「もしかしたら熱中症?」と思える症状があります。日中はその症状に気付くことができますが、睡眠中はなかなか気付けません。そのため、気付いた時には重症化している場合もあります。

●「夜間熱中症」の対策
(1)適切な温度・湿度の調整
人が快適に眠るには、温度26度以下、湿度50~60%の環境が良いとされています。
夜間熱中症で重症化している方のほとんどがエアコンをつけていません。日中気温が高かった日は、寝る前より睡眠中に室温が上がることを考え、エアコンを調節しましょう。
(2)寝る前、トイレに起きた時、起床時の水分補給
この時期、寝ている間に2~3杯分の汗をかいて水分が奪われます。寝る前には必ずコップ1杯(約200ミリリットル)の水を飲むと良いでしょう。また、トイレに起きた時も水分補給のチャンスだと思って水を飲みましょう。
熱中症だけでなく、起床時の脳梗塞を予防するためにも、水分補給は重要です。
カフェイン飲料とアルコールは利尿作用があるため、水分補給としては逆効果です。特に、汗をたくさんかき、喉が渇いた時にビールで喉を潤すのは非常に危険です。ビールを飲んだとしても、水分補給は別です。水かノンカフェインの麦茶などを枕元に用意しましょう。(冷たい水は交感神経を刺激して眠れなくなるので「常温」がおすすめです。)
空調の調整と、寝る前・夜間起きた時、起床時の水分補給、ぜひ試してみください。

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