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シリーズ睦沢教育 Vol.4

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千葉県睦沢町

■豊かな人間力や社会力を身に付けた児童の育成に向けて~睦沢小学校の実践~

●学校の概要
1月現在の睦沢小学校は、通常学級12、特別支援学級2、その他にことばの教室があり、児童数は278名です。
教職員は、常勤の教員、非常勤職員として、初任者指導・スクールカウンセラー・スクールサポートスタッフ、更に町から支援員、学校司書、用務員・バス運転手・ALTの総勢35名で、児童の指導・支援に当たっています。

●本年度の重点
令和3年1月に、文部科学省から「令和の日本型学校教育」が示され、「個別最適な学び」と「協働的な学び」が2本の柱として据えられました。学校には、児童一人一人に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供すること、また、学校ならではの児童同士の学び合い、多様な他者と協働した探究的な学びなどを通じ地域の構成員の一人や主権者としての意識を育成することが求められています。本校では、デジタルドリルの導入と生活科・総合的な学習の時間の充実を通して、この二つの学びの推進を図っています。
(1)デジタルドリルの導入で基礎的・基本的な知識・技能の習得を図る
整備された一人1台端末を使って、端末上で取り組むデジタルドリルを今年度から導入しました。児童は、主に漢字や計算の問題に取り組みますが、決められた数の問題に取り組んで終わるのではなく、誤答から傾向が把握され、補充の問題が追加出題されます。一人一人の実態に合った練習ができるので、基礎的・基本的な知識・技能の効率的な定着が図られます。
学校では、朝自習の時間や、授業の中で課題をはやく終えたときに取り組んでいます。また、3~6年生は、基本的に端末を毎日持ち帰っているので、宿題や家庭学習に活用しています。
(2)多様な他者とのコミュニケーションを通した学びを重ねて、「人間力」「社会力」の育成を図る
国語科を核として各教科等で身に付けた知識・技能が生かせる学習として「総合的な学習の時間」「生活科」に焦点を絞り、「コミュニケーション」「人間力」「社会力」をキーワードに研究に取り組んでいます。

○探究の過程を繰り返す(総合的な学習の時間)
3~6年総合的な学習の時間では、全体のテーマとして「睦沢ふるさと学習」を掲げ、睦沢町の産業や福祉、地域防災等を調べていく中で魅力を発見し、発信する活動を行っています。更に、今年度は、調べてわかったことを発表して終わるのではなく、そこで生じた新たな疑問を追究する過程を設けました。現地に行って見学したりゲストティーチャーを招いて話を聞いたりする内容が焦点化され、地域のよさ・魅力をより深く理解することを期待しています。

○グループでつくり上げる(生活科)
1、2年の生活科では、体験的な活動を通して得た気付きを、友達と交流して更に質を高めたり、自然物を使って遊びをつくり出す活動をグループで行っています。
グループ活動を通して、意見を交換し、相手に伝わるように話したり相手の話を集中して聞いたりする、コミュニケーションの基本を身に付けることを期待しています。

●地域との連携
特に総合的な学習の時間と生活科で協働的な学びを児童に提供するためには、地域の方々のご理解とご協力は欠かせません。学校外の方々とかかわるのは、児童の「人間力」「社会力」を育成する貴重な機会です。今後も継続し、よりよいあり方を探っていきます。

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