今月のテーマ:言葉の発達について
保健師:石丸
子どもの言葉の発達についてご紹介します。言葉の発達には、年齢ごとに段階があります。発達には個人差がありますので、目安にしてください。
◆0歳~1歳頃
リラックスしている時に「あ~」「く~」や唇だけで出せる「パ」「バ」「マ」などの発声から「バババ」「マママ」などの喃語となっていきます。愛着関係のある大人の顔を見ると笑顔になったり、不安な時に顔を見る(伺う)ようになります。
◆1歳~2歳頃
幼児語「クック」やオノマトペ(疑似語・擬態語)「ブーブー」「ワンワン」などの言葉や「バイバイ」「イヤ」など、人とやりとりをする言葉が出てきます。
◆2歳~3歳
「まんま、ちょうだい」など2つの単語を使って文章のような話ができるようになり、その後「わんわん・えほん・よんで」など3つの単語を使って、より意味のある言葉を話すようになります。
◆3歳~4歳
2つ以上の述語が組み合わさった複文を使い始める時期です。
「わたしのあれ(おかし)をとって」のように代名詞や助詞を使い、大人と対等に話せるようになります。
◆5歳~6歳
自分が体験したことを言葉にして相手に伝えることができるようになります。言い訳や口答えをするようになり、イライラすることもあるでしょうが、成長している証です。たくさんの言葉を使ってお子さんとの会話を楽しみましょう。
◆言葉の発達のためにできること
・よく噛んで食べる、シャボン玉を吹く(口周りの筋肉を鍛える遊びをする)
・たくさんの言葉で優しく話しかける(絵本の読み聞かせはとても効果的です)
・動作に言葉を添える(手を洗う時に「手を洗うよ」と言う)
・言葉以外のコミュニケーションも使う(身振り手振り、顔の表情など)
・テレビやDVD、スマホやタブレットの動画サイトやゲームなどからの一方的な語り掛けばかりにならないようにする(2歳までは控えましょう)
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