芝山町長 麻生孝之
新年明けましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、健やかに輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、昨年を振り返りますと、依然収束の見えないロシアによるウクライナ侵攻を発端とした資源価格の高騰や円安の進行により食料品やエネルギー価格が上昇し、私たちの生活に大きな影響を及ぼしております。
当町においては、成田国際空港に隣接している当町のポテンシャルを最大限発揮するため、株式会社JMRSや城西国際大学と包括連携協定を締結し、空飛ぶ学び舎ラボを活用した航空教育の拠点づくりや、国際大学の知見を取り入れた観光施策などに寄与できたと感じております。
昨年5月にコロナ感染症の分類が2類から5類に移行されてからは、町のさまざまな行事が通常開催されました。7月に新しい形の夏祭り「芝山夏祭り2023」が昭和レトロを感じる盆踊りなどで盛り上がりを見せ、10月に「町民体育祭」がオープン参加方式にリニューアルされ「芝山スポーツフェスティバル」として開催され、11月に「はにわ祭」を5年ぶりに通常規模で開催することができました。天候により一部、屋内での儀式となりましたが、無事に開催でき喜びを感じております。
空港機能強化による新しい町づくりも順調に進んでおります。菱田地区・川津場地区の移転代替地の完成も先が見えてきました。併せて、官民連携事業による川津場地区の住宅拠点整備も昨年に農林協議や開発協議が終了し、令和7年3月には造成工事を完了させ、4月からは住宅建設に着手できる予定です。小池地区は、これまでに土地区画整理事業に関わる測量や基本設計、都市計画協議や農林協議、道路計画協議を実施しており、今年は都市計画決定に向けた法定手続きを行い、事業認可に向けて計画調整を進めてまいります。千代田地区は「新しい成田空港構想」のワンターミナル化を視野に入れ、千代田地区全体が空港のプラス効果を十分に享受できるような開発を目指して、成田国際空港株式会社と協議を重ねてまいります。
上水道事業については、浄水場施設の整備にかかる実施設計を年度内で完了させ、設計内容の精査を行い、管路整備においては、引き続き菱田地区方面への工事を進めてまいります。
町の公共交通については、昨年度から地域公共交通会議の中で検討いただいている地域公共交通計画が3月にまとめられます。十分とは言えませんが、できる限り皆さまの声を反映できるように、今後の公共交通の利便性向上に取り組んでまいります。
こうした中長期的な施策を計画的に進める一方で、目の前にある日常の課題にも一つ一つ丁寧に対応し、町民の皆さまが安心して暮らせる町政運営を常に心掛け、「芝山町は近い将来必ず素晴らしい町づくりができる」と確信し、本年も職員一丸となって新しい町づくりに取り組んでまいります。
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