■未必のマクベス
早瀬耕/著
早川書房(ハヤカワ文庫)
2017年9月刊
[長浦]
請求記号:B913.6ハヤ
IT企業に勤める主人公は、バンコクでの商談を成功させた夜、マカオの娼婦から「あなたは王として旅を続けなくてはならない」と告げられます。彼は香港の子会社に出向し、高校時代に恋した女性が開発した、暗号化方式にまつわる陰謀に巻き込まれていきます…。
シェイクスピアの「マクベス」を下敷きに、東南アジアを舞台に展開する、異国情緒あふれるハードボイルドな犯罪小説です。すっきりとした叙情的な文章が魅力的で、文庫本で600ページ超えの長編小説ながら、その厚さを感じさせません。秋の夜長におすすめの1冊です。
■さかさことばでうんどうかい
西村敏雄/作
福音館書店
2012年4月刊
[全館]
請求記号:Eニ
「スポーツの秋」。今日は動物たちの運動会です。でもそれは、ただの運動会ではありません。
「できるやればねばれやるきで」。なんとこの絵本の文は、すべて上から読んでも下から読んでも同じ「さかさことば」で書かれています。一生懸命だけれどユーモラスな動物たちが繰り広げる、おかしな運動会に思わずクスリと笑ってしまう絵本です。
ひとりでも、誰かと一緒でも、ぜひ声に出して上からも下からも読んでみてください。思わず誰かに教えたくなる愉快な「さかさことば」が満載です。年代を問わず楽しめる1冊です。
■11月の市内図書館・図書室の休館日(全館共通)
11月6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月)・30日(木)
公民館図書室の一部サービスは、専任職員が在室日のみの提供になります。
詳細は、図書館ホームページをご確認ください。
問合せ:中央図書館
【電話】63-4646【FAX】63-4650
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