■サキ短編集 改版
サキ/著
中村能三/訳
新潮文庫
2007年9月刊
[長浦]
請求記号:B933サ
全21編の短編集。その中でも「開いた窓」は、舞台などにも取り上げられている、短編の名手「サキ」の傑作です。
療養のため田舎を訪れたナトル氏は、姉の紹介のサプルトン夫人の邸宅で、15歳の姪から3年前の今日、猟に行った叔父たちが沼地に吞み込まれ帰らぬ人になったことと、その現実を受け入れられず、夫のために窓を開け続けている叔母の話を聞かされます。その時、宵闇の中から亡くなったはずの3人の人影が邸宅に近づいてきて…。
ラストにどんでん返しが待っています。あっという間に読めてしまうので、スキマ時間の読書にお勧めです。
■鉄塔 武蔵野線
銀林みのる/著
新潮社(版元品切れ)
1994年12月刊
[長浦]
請求記号:913.6ギン
子どもの頃、連なる鉄塔に電線が張り巡らされているのを見て、どこまで続いているのか気になった記憶があります。
主人公は、引っ越し前の東京での最後の夏休みに、近所で発見した鉄塔に「武蔵野線71」というプレートが貼られているのを発見します。その隣にある鉄塔には「武蔵野線70」という文字があったことから、兄弟で鉄塔の番号を逆に辿る旅に出ます。
未知の世界を探検する子どもの好奇心を見事に描き、日本版「スタンド・バイ・ミー」とも言われるこの本は映画化もされ、今もなお決して色あせない本です。
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