おすすめ図書の紹介

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■破船
吉村昭/著
新潮社(新潮文庫)
2012年6月刊
[中央]
請求記号：B913.6ヨシ
ある漁村に伝わる「お船様」という異様な風習。それは、夜の荒れた海を進む船を焚き火で呼び寄せ、難破させるという罪深い行為でしたが、略奪した積荷は貧しい村に恵みをもたらすものでした。
ある冬に現れた「お船様」に村は沸き立ちますが、船には赤い服を着た人々の亡骸のみ。服を分け合う村人たちには、やがて悪夢のような厄災が…。
日本海沿岸に残る江戸時代初期の記録などをもとに発想された緊張感あふれる小説で、2022年本屋大賞の超発掘本にも選ばれています。

■おせち
内田有美/文・絵
満留邦子/料理
三浦康子/監修
福音館書店
2024年11月刊
[全館]
請求記号：Eウ
おせち料理を美しい絵でひとつひとつ紹介しながら、そこに込められた願いをシンプルでリズムのよい言葉で伝える絵本です。まるで本物のようなおせちの絵も魅力的で、つややかな黒豆や、色鮮やかな栗きんとんなど、ページをめくる度にとても美味しそうに描かれています。
おせち料理は、地域や時代によってさまざまですが、今も昔も年の初めに1年の無事を願うという人々の想いは同じです。新しい年を迎えるお正月に、改めて日本の伝統食「おせち料理」の良さを親子で味わえる一冊です。4歳くらいから楽しめます。

■1月の市内図書館・図書室の休館日(全館共通)
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