■夏かぜ
銚子市医師会 石上新平
夏は子どもの感染症が流行しやすい時期です。夏かぜには、アデノウイルスやヘルパンギーナ、ヒトメタニューモウイルスによる感染症、手足口病などがあります。
夏かぜは乳幼児に多く、潜伏期間は2から5日程度です。飛沫(咳・くしゃみ)や、接触(ドア・ノブ)感染が多いです。特効薬はないので、対症療法となります。感染力が強く、感染対策として、自分の手拭きタオルを携帯する、ペーパータオルを使う、手洗いやうがい、マスクの使用が有効です。
▽アデノウイルス感染症
症状は高熱(40℃)が5日程度続き、充血などの眼の症状や、下痢などの胃腸症状を伴います。咽頭結膜熱・プール熱ともよばれます。
▽ヘルパンギーナ
症状は高熱(3日程度)、咽頭痛、頭痛などです。喉の奥に小さな潰瘍が出来るのが特徴で、食べられない、飲めないなど食事面に影響がでます。スープ、ジュース、プリン、アイスなど、のど越しの良いものを、与えるとよいでしょう。
▽ヒトメタニューモウイルス感染症
症状は、熱が5日程度続きます。呼吸器感染症で、かぜに似た症状がみられます。細気管支炎(ゼイゼイという呼吸)にも似ています。
▽手足口病
夏に多く、手・足・口の中に小さな水疱のような発疹がでます。お尻や膝にもでき、微熱が出ることもあります。原因ウイルスが複数あるので何回も罹ります。
夏かぜを治す方法は、自然に回復を待つしかありません。
規則正しい食事、こまめな水分補給、十分な睡眠、身体を休めることが大切です。
問い合わせ:健康づくり課
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