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市長コラム 86

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千葉県銚子市

■日本一のエンタメ鉄道
銚子市長 越川信一

銚子電鉄が100周年を迎え、犬吠駅で記念イベントが開かれた。「乗って楽しい日本一のエンタメ鉄道をめざす」。竹本勝紀社長のビジョンに共感しながら、幾度もの廃線危機をエンタメ精神で乗り切ってきた銚子電鉄の軌跡が思い浮かんだ。
1つ目の「エンタメ」は文字通りのエンターテイメント、面白列車だ。きゃりーぱみゅぱみゅさん、紺野美沙子さんの熱烈応援による情報発信。「ぬれせんべい」「まずい棒」の大ヒット。映画「電車を止めるな!」の制作。おばけ屋敷列車・グルメ列車・演劇列車を走らせ、「石に願いを」込めた『線路の石』を缶詰にして販売するエンタメ力は日本一だ。
2つ目の「エンタメ」は、人と人との縁をつなぎ、貯める「縁貯め」。笠上黒生駅で脱線事故を起こし(平成26年1月)、走れなくなった銚子電鉄「2002号」の修理代をクラウドファンディングで工面し、復活させたのは和泉大介さんら銚子商業高校生の若き力だった。銚子電鉄との縁を広げながら、銚商夢市場の活動は今も続いている。
3つ目の「エンタメ」は、円(お金)を貯める「円貯め」。貯めた円(お金)を、未来へ投資し、成長していく銚子電鉄の姿。脱線事故があった平成26年の4月、銚子市は「銚子電鉄応援基金」を設置した。ふるさと納税や銚子市民の寄附を基金に積み立て、線路・設備・電車の車検代などの運行維持支援に当てている。ふるさと納税の使途として、寄附者が「銚子電鉄の応援」を選べる仕組みだ。全国から寄附された基金の残高は現在約8千万円にのぼる。ふるさと納税を拡充し、「銚子電鉄応援基金」を積み上げながら、エンタメ鉄道の伴走を続けていきたい。

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