■~メンバーの川野さんに聞きました~
川野さんは8年前、定年を機に船橋市から鋸南町に移住してきました。話し好きの川野さんは、友人づくりのため公民館の歴史ガイド講座に参加したのが、ガイドになったきっかけ。「鋸南町の歴史の豊かさに驚きました。おもしろいんですよ、この町は」と。鋸南の子どもたちにガイドをする時は、特に力が入るそうです。
毎年恒例の鋸南中1年生のフィールドワーク鋸南町史跡めぐりは、今年は9月に実施し、菱川師宣の史跡や源頼朝上陸地、勝山の捕鯨の史跡などガイドしました。また鋸南小の5年生や放課後子ども教室の土曜教室で鋸山の現地ガイドをしたり、富津・鋸南の小中学校の「鋸山の教室」を学校で実施し、鋸山の魅力などを伝えています。
町の魅力や歴史を通して子どもたちが郷土愛を育むことを手助けしています。後日、子どもたちからいただく感想文、感謝の手紙は、涙が出るほどうれしく、何よりの宝物だそうです。
■~放課後子ども教室「ザ・鋸山」~
10月の「頼朝まつり」では、一般の方を対象に頼朝江月古道ツアーのガイドをしました。保田から江月を通って佐久間へ抜ける古道を歩きながら、頼朝の伝説の地を巡り、参加者から大好評でした。
こうしたイベントツアーなど、メンバーたちは現地下見や勉強を欠かしません。とにかく鋸南の歴史を知ってもらうことが、何より嬉しい仲間たちなのです。
毎月第1金曜日午前10時から中央公民館で情報交換会を開催しています。ボランティアガイドには男性だけでなく女性メンバーもいます。
鋸南町の歴史に興味のある方、ガイドをしてみたいとお考えの方は、ぜひ、ご加入をお待ちしています。
■鋸南町ショート歴史ガイドガイドおすすめ!「ちょっと気になる鋸南町」を紹介
(1)古事記・日本書紀にさかのぼる日本武尊(やまとたける)と弟橘媛(おとたちばなひめ)の悲話と景行天皇の「浮島伝説」。料理の神様の逸話も。
海に沈む夕日に照らされた島影から古代のロマンに誘われます。
(2)石橋山の惨敗から再起を誓って上陸した源頼朝の上陸の地。心静かに波音に耳を澄ませば、頼朝を乗せた船の櫂(かい)の音が聞こえてきます。頼朝からもらった姓の伝説もあります。
(3)江戸時代の勝山でクジラ組を立ち上げた捕鯨の祖・醍醐新兵衛。いさな通りを歩けば、街中から漁師たちの鯨唄が聞こえるような気がします。鯨塚は貴重な史跡です。
(4)保田で生まれて保田を終生愛した浮世絵の祖・菱川師宣。日本の絵画文化「浮世絵」は、師宣から始まります。保田の海で筆を走らせる師宣の姿が浮かびます。
(5)時代にあらがい幕末の戊辰戦争で政府軍と戦い敗れた勝山藩義士たち。妙典寺に彼らの碑があります。彼らの魂と無念さに思いをはせます。
(6)昭和の保田・勝山の海水浴人気と房州一の遊園地、大黒山周辺の「勝山遊園地」。
その他、戦争特攻史跡や佐久間の頼朝伝説、鋸山日本寺と羅漢など、まだまだ後世に、若い人に伝えたい鋸南町の歴史がたくさんあります。
問合せ先:歴史民俗資料館
【電話】55-4061
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