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防災の豆知識 第11回 春一番

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千葉県鋸南町

「春一番」は、立春から春分にかけて、冬の風から急に吹く暖かい南寄りの風のことです。
歌の影響からか「春一番」と聞くと、「寒い冬が終わって暖かい春が来る」のどかなイメージを持つ方も多いかと思いますが、その語源は、江戸時代に長崎で50人以上の漁師の大量遭難を発生させた春先の強い突風から来ています。はじめは「海難防止」の戒めの言葉として、広く紹介された言葉です。
日本海で低気圧が発達し、そこに南から暖かい空気が一気に流れ込むことで、8m/s以上の強風が発生して気温が上昇することで、春一番が発生します。
春先の強風ということで、特に以下の2点にお気を付けください。

■(1)海のレジャー等は注意
「気温が上がるので、海辺でレジャー」と思われるかもしれませんが、もともと、海での大量遭難からできた言葉です。強い風には高い波が伴います。磯場に取り残されたり、波にさらわれる危険性があります。また、風による体温喪失や海水温も低い状況なので、濡れた場合は、一気に危険な低体温状態に陥る危険性もあります。天気予報に気をつけて計画してください。

■(2)火事に注意
これからの季節は、年間を通じて最も火災の多い時期です。枯葉枯れ草といった燃えやすいもの、乾燥、農作業やレジャー等での火気使用機会の増加及び強風がその原因です。因みに、日本最大級の火災である江戸時代の明暦大火は新暦で3月2日でした。令和3年に1週間以上燃え続けた足利の山火事は2月21日に発生しています。
火を使う場合は、風の様子を確認し、燃えやすいものを取り除き、消火と連絡の準備を整え、2人以上で行いましょう。また、絶対にその場を離れず、最後まで消火を確認しましょう。

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