長南町長 平野貞夫
9月8日の台風第13号の接近に伴い、早朝より降り続いた大雨によって、町内全域に甚大な災害が発生しました。
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。また、1日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
朝方降り始めた雨は、線状降水帯を伴って大雨となり、午前1時からの12時間の雨量はなんと368ミリメートルとなりました。
特に午前11時から12時までの時間雨量は89ミリメートルとなり、これが被害を拡大したのではないかと思われます。
家屋の損壊、床上・床下浸水、裏山崩落や農地・道路・河川の土砂崩落など各地で甚大な被害に見舞われました。
町では、いち早く災害対策本部を設置し、6ヵ所の避難所を開設するとともに、被害状況の情報収集やその対策を講じたところです。
一宮川の上流域にある岩川、須田地区の河川や支川の三途川が氾濫し、元年災害からわずか4年後に再び災害を受けることとなりました。
この地域は河川整備計画が無く、計画的な河川整備が行われていないことから、元年災害を機にこれまで幾度となく国や県に河川整備の要望を行ってきたところです。
今回の災害は、ようやくその思いがかなって、令和11年度末の完成を目途に事業が動き出した矢先のことでした。
地球温暖化による気候変動の影響で、年々降水量も多くなっており、季節に関係なく一年中災害に備えていかねばならない時代となっています。
今年は空梅雨と記録的な猛暑日が続き、そこに集中豪雨がきたわけですから、土砂災害があっても不思議ではない状況でした。
自然災害だけは、防ぎようがありませんので、災害が起きても最小限に食い止める手立てを考えていかねばなりません。防災・減災に向けて、町民の皆様と行政が連携協力しながら、災害に強いまちづくりを目指したいと思います。
被害に遭われた皆さまを支援するための助成制度がありますので、何かありましたら遠慮なくご相談ください。
被災された皆さまに寄り添った支援を全庁挙げて取り組んでまいりたいと考えています。
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