文字サイズ
自治体の皆さまへ

長南町認知症サポート医〔上野秀樹先生〕の認知症見立て塾[第32回]

32/46

千葉県長南町

年々高齢化が進行する長南町で、超高齢社会に対応できる優しい社会をつくることを目指して、活動している「高齢化社会を考える会長南」という団体があります。私も参加しているのですが、この会が主催する「古民家交流会」が2月14日(水)午後に開催されました。
スタッフも含めると40名以上の方の参加がありました。交流会では、どじょうすくい、南京玉すだれやお面踊りなどが披露され、ミカンが入った太巻き寿司を実際に作っているところを見たりしながら、皆でおいしくいただきました。
この中で「室内ゲームで遊ぼう」と題したコーナーがありました。皆でグループに分かれていろいろな室内ゲームを楽しみました。例えば、長南町文化財かるた(中央公民館にて千円で販売中)などのかるた、トランプの七並べやババ抜き、花札もやりました。40分くらいの時間だったのですが、とても短く感じられるほど、盛り上がりました。
実は人と一緒にやるゲームは、認知症予防にとても効果的なのです。例えば脳トレなどもそれなりに有効なのですが、同じパターンの繰り返しになってしまうことも多く、何より脳の活性化に有効な人とのコミュニケーションの要素が欠けていることが多いのです。リアルな人を相手にしてやるゲームは、目の前の相手の動きを推測して、それにあわせて自分がどうするかを考え、自分の手を決めていきます。ゲーム自体がコミュニケーションのツールになるだけではなく、何よりも楽しく時間を過ごすことができるのです。
この「楽しさ」がとても重要で、楽しむことで生きるエネルギーがあふれ出て、脳の活性化にも大いに役立つというわけです。今回はありませんでしたが、麻雀なども良さそうです。私の麻雀のイメージというと、賭けごと、夜更かしで徹夜麻雀とあまりよいイメージがありませんでした。しかし「健康麻雀」と題して行えば、とてもよい脳の活性化になるのではないかと思います。現在のところ、交流会は2〜3ヶ月に1回の開催ですが、もう少し頻度が上げられるといいと考えています

■上野先生から認知症について学ぶ学習会を開催します。
ぜひご参加ください。
日時:3月13日(水)15時〜16時(要事前申込)
場所:保健センター

問い合わせ(申込先):福祉課 包括支援センター
【電話】46-2116

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU