病気の豆知識

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■病気の豆知識～炎症性腸疾患について
塩田記念病院　副院長　総合診療部外科部長　鈴木英之

(1)炎症性腸疾患ってどんな病気?
炎症性腸疾患は比較的若年層に多く発症する腹痛・下痢・血便を主症状とする慢性疾患で、近年わが国で急速に患者数が増加しています。1)潰瘍性大腸炎と2)クローン病に分けられ、病状が悪い時期(再燃)と落ち着いている時期(寛解)を繰り返す難治性の疾患で治療は薬物療法が主体ですが、重症例では手術が必要になることもあります。再燃したまま放置していると全身の合併症や癌が発症したり、劇症化により緊急手術を要したりすることから、早期診断と適正な治療がとても重要です。最近どうも腸の調子が悪いとか、便通が安定しないなどの症状をお持ちの方はぜひご相談においでください。

(2)炎症性腸疾患の最新治療
炎症性腸疾患の治療薬5-ASAと呼ばれる基本薬と副腎皮質ステロイドが中心でしたが最近は生物学的製剤と呼ばれる新薬が次々開発され、高い治療効果を上げています。
炎症性腸疾患は国から難病に指定されています。認定されると医療受給者証が交付され医療費の補助を受けることが出来ます。

炎症性腸疾患専門外来　外来日：毎週火曜日午後
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