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地域おこし協力隊“まさお”通信 第10回林業交流会後編

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千葉県長柄町

長柄町地域おこし協力隊 池田雅央

こんにちは!⾧柄町・地域おこし協力隊の”まさお”です。前回に引き続き、林業交流会のお話です。「枝払い」と「玉切り」で扱いやすくした丸太を移動させましたので、いよいよ、立木を切り倒す作業です。立木は、ロープで引っ張りながら切り倒します。木の生えている方向や風、電線への接触や道路に倒れないように留意してロープで引っ張る方向を決めます。写真だと伝わりにくいのですが、木が倒れるときには地面が揺れるほどの迫力があります!

今回の現場は雑木林ということで、台風により根元から倒れている木もあれば、複数の木々が重なり合った状態で倒れていました。立木を思ったとおりの方向に切り倒すのも難しいと思いますが、倒木の整備も難しいことを知りました。切断後に木がどのように動くかを考慮して、どの位置で切断するのかを決めることはもちろんですが、重なり合っている木々を切断する場合、上側の倒木で抑えられていた下の倒木が思わぬ挙動をすることもあり、予測が難しいです。また、根元から倒れてしまった木だと、切断後には根元側が起き上がることもあります。

考えなければいけないことがたくさんありますが、もちろん体力も使います。チェーンソーも重たいですし、暑い中で作業をしていると体力も削られて集中力・判断力もなくなっていきます。重機があれば簡単にできるような作業でも、狭い場所には入れないため人の手で行う必要があり、一つの木を整備するにも時間を要するため焦ってしまいます。だからといって雑に作業をしてしまうと細かい点まで気を配ることができず、思わぬケガや事故に繋がってしまう危険性があり、気を抜くことができません。一つ一つの作業を集中して、丁寧に行う必要があります。
木の伐採というと大きなものを扱っているため大雑把な作業と思っていましたが、実際に体験してみると大きなものを扱っているからこそ細部にまで心を配る必要がある、とても繊細な作業であるということを知りました。今回は林業交流会として木材伐採の技術的な部分に触れることができましたが、それ以上に、自然を維持していくことの難しさと、地道に作業を続けることの大切さを知る機会となりました。
※業務としてチェーンソーを扱うには特別講習が必要ですが、今回は有識者の指導の下、特別に体験させて頂きました。

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